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富士そば「冷製コンポタそば」を実食。コラボの経緯をポッカサッポロに聞く

暮らし

コーンポタージュの甘みを感じる

 それでは、いよいよ実食してみよう。

富士そば

リフトアップするとこんな感じ。麺にポタージュがからまる

 一口目を口に運んだのだが、素直に「あれ、美味しい」と思った。コーンポタージュの甘みが口の中に広がり、そこにほんの少しそばの風味も感じられる。しかしそばとコーンポタージュの味がケンカすることはなく、コーンポタージュ中心の料理になっているという印象を受けた。もちろん冷たさもバッチリ感じられ、冷感メニューとしても合格だ。

 一方、食べ続けていくとコーンポタージュの濃い味が少ししつこく感じられてしまうのも事実で、完食直前には飽きがきてしまった。

 また、そのまま食べてしまうとコーンポタージュの粉末がかかっている部分は味が濃く、その他の部分は味が薄くなってしまうので、見た目を気にしないならば食べる前によく混ぜることをオススメする。

「良い違和感」のあるメニュー

 驚きの見た目と、コーンポタージュらしさを生かした味が興味深かった「冷製コーンポタージュそば」。しかし、「そば×コーンポタージュ」という異色のコラボは、なぜ実現したのか。

 ポッカサッポロフード&ビバレッジ事業統括本部スープ食品事業部、有馬忠宏副部長に話を聞いた。

――なぜ、そばとコーンポタージュをかけ合わせるという発想に?

有馬忠宏(以下、有馬):もともと、日本で冷製のスープ市場はなかなか定着しませんでしたが、ここ数年でようやくお客様に受け入れられてきたので、これをさらに一般的にしたいと思いました。そんな時、SNSでそばとコーンポタージュをかけ合わせたアレンジレシピを見て、「いい意味の違和感」を覚えました。話題性もあり、日本になじみのある料理なので、これは商品にできると思ったんです。

――相手に富士そばを選んだのはなぜでしょうか。

有馬:知名度の高い外食チェーン店だったことに加えて、お手軽に味わってもらいたいという思いから話を持っていきました。もともと富士そばさんはタピオカをいくらに見立てた斬新なメニューを作っていたことも個人的に知ってはいました。もしコラボできて、商品が実現したら、単純に面白いし、食べに行きたいという思いもありました。

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