木下優樹菜「インスタ縦読み不倫」でも証拠になるか?弁護士に聞いた
タレントの木下優樹菜さんが7月6日に芸能界引退を発表しました。自身の姉が働いていたタピオカ店とのトラブルなどが原因で2019年11月から活動自粛していた彼女。
一度は芸能界復帰を発表したものの、わずか5日後の引退発表。その原因のひとつは、元サッカー日本代表・乾貴士選手との不倫疑惑にあると報じられています。
しかし、木下さんと乾選手の不倫は決定的な証拠があるわけではありません。こういったケースは、不倫として認められるのでしょうか? 法律事務所アルシエンの清水陽平弁護士に見解を聞きました。
縦読みメッセージは不倫の証拠になる?
2019年7月、木下さんは自身のインタグラムで、縦読みすると「たかしあいしている」と読める内容を投稿。後日、乾選手側にも縦読みで「ゆきなだいすき」と読める投稿が発見されたことで、ネット上で不倫疑惑が急浮上します。しかし、清水弁護士は「法的に不倫の証拠にはなり得ない」といいます。
「不倫、すなわち不貞行為とは、配偶者のある者が配偶者以外の者と性的関係を持つことです。今回の縦読み投稿は、あくまでそれをうかがわせる余地があるという程度のもので、これだけでは不倫の証拠にはなりません」(清水弁護士、以下同)
SNSなどでは2人の不倫は確実視されている向きもあります。しかし、法律で争うようなケースかというと異なるようです。
「不倫慰謝料の請求や、離婚時の裁判・交渉では『そうかもしれない』程度のものは立証できたという扱いにならないため、最終的に不貞が認められることはありません。もっとも、不貞をうかがわせる資料があれば、交渉上、有利に進めることができる余地はあります」
SNSで不倫の証拠になるケースは?
では、SNS投稿で不倫の証拠として採用されるケースは?
「性行為をしたことについて直接的に言及しているやりとりや、性行為を前提にしている内容。または性行為自体を撮影している写真や動画が証拠になります。法的には不貞行為が問題になるのであり、性行為の存在が確認できないものについては、親密さがうかがえるものであっても不貞行為を認定するための証拠にならないと考えてよいです」
インスタグラムの縦読みで「あいしてる」や「だいすき」。これだけで不貞行為を確定するのは難しいでしょう。