「やっぱりステーキ」社長に聞く、店名の由来と東京進出での勝算
今、吉祥寺で人気を集めているステーキ店があります。その名も「やっぱりステーキ」。1000円でステーキに、ライス・サラダ・スープの食べ放題付きというリーズナブルさもあり、連日賑わいを見せています。
実はこの「やっぱりステーキ」は吉祥寺が東京では初の店舗ですが、5年前に沖縄で1号店を出店してから瞬く間に拡大し、今では全国に多くの店舗を構えています。
知る人ぞ知るという存在だったやっぱりステーキが、なぜここまで急成長できたのか。運営会社である株式会社ディーズプランニングの義元大蔵代表取締役に話を聞きました。
なぜ「やっぱりステーキ」という名称?
――正直なところ、やっぱりステーキという名称を始めて聞いたときには、ステーキチェーンの「いきなり!ステーキ」を連想しました。
義元大蔵(以下、義元):こういった声はよく聞きますね(笑)。いきなり!ステーキさんのほうが創業時期が少し早いので、パクリといわれることもありますが、名前が似たのはたまたまです。
私は沖縄出身ですが、沖縄にはお酒を飲んだ後のシメにステーキを食べる文化があるんです。その時に「シメはやっぱりステーキ」と言っていたのが由来ですね。私としては、いきなり!ステーキさんをリスペクトしています。
――リスペクトしているのは、どういった部分でしょうか。
義元:いきなり!ステーキさんが存在しなかったら、ステーキがここまで大衆化することもなかったと思います。そもそもステーキはハレの日に食べるものというイメージで、値段も高かった。
それををここまで大衆化したのは、いきなり!ステーキさんのおかげ。影響が大きいゆえ、どうしても比較されてしまうんですが、いきなり!ステーキさんをリスペクトしつつ、ウチはウチという気持ちを持っています。
東京進出、吉祥寺に決めた意外な理由
――やっぱりステーキは福岡、大阪、愛知など出店していますが、東京は初出店です。なぜ吉祥寺に出店を決めたのか教えてください。
義元:一言でいうと気です。出店時の内見は私が全て見て回っていて、他にも東京のいくつかの地域を見させてもらったんですが、この場所が一番ピンと来たんです。内見は15分だけ、即決でこの場所にしようと思いましたね。
――「気」以外ではどんな決め手がありましたか。
義元:本当の決め手となったのは、実はペットなんですよ。この街でペットと一緒に入れるお店を作りたいと思いました。吉祥寺で人の流れを見ていて、井の頭公園が近い住宅街である。そしてペットの散歩をしている人が多い。ペットと一緒に入れるようにしたら、地元の人に愛されて定着するお店になるんじゃないかと思いました。