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リヤカーでマスクを売り歩く「マスク売りの少女」その正体は?

ビジネス

一日で、数十箱のマスクが売れる

 実際に販売している光景を見せてもらった。真夏日でうだるような暑さのなか、駅前に止まっている一台のリヤカー。この日はマスク一箱50枚入りで1000円という破格の値段で売っていた。しばらく様子を見ていると、街ゆく人たちがかなりの確率でリヤカーに目を留める。そして足を止めて購入していく人も

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 販売員の女性にも話を聞いた。

「見た目からして怪しいですよね(笑)。けど実際に売っていると、一日やった場合、数十箱は売れています。今日も50箱以上売れました。ここは時給1500円の日払い制で、当日に急にシフトに入ることもできるので助かっています。自粛期間中は小学生の息子が休校だったので、一緒に売っていたんです。そうしたらネットで『シングルマザーの子連れ売り子がいる』と話題になっちゃいましたね」

 ちなみに関氏いわく「飲食物以外の販売なら『行商』にあたるので、特に道路使用許可は取る必要がない」という。昔ながらのリヤカーとSNSの掛け合わせ。コロナ禍だからこそ思いついたアイデア勝負のビジネスと言えそうだ。

<取材・文/週刊SPA!編集部>

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