元NHKアナが教える、WEB会議で「印象アップさせる表情」の作り方
伝わる情報量の少なさを逆手にとって…
野村氏は、WEB会議ならではの特性を逆手に取った「伝わる」方法があるという。
「対面のときより大きめに表情を動かすことを意識すれば、画面を通しても相手に感情を伝えやすくなるはずです。逆に相手の表情を探る場合は、対面のときよりも表情の細部に目を向ければ、相手の気持ちを読み取ることができます。
また、相手の手の動きやジェスチャーが気になるといった意見も多く聞かれます。オンラインは、胸から上のバストアップしか映りませんので、そこに映りこんだ情報が、通常よりも大きく捉えられてしまう特性があります。顔の前で手を動かしたりすると、対面よりその動きがノイズになってしまうので注意しましょう」
聞き返されることが多かったら…
同様にオンラインのデメリットとして「音声が遅れて聞こえる」「音声が乱れる」という点がある。聞き取りやすい会話を心がけるには、次の点を踏まえて話すとよいそうだ。
「電話で話す際と同じく、対面よりはっきり話さないと、声や発音がこもってしまい、聞き取りにくくなります。オンラインで話す際には、対面よりも大きく口を動かし、ゆっくりと、丁寧に発音するようにしましょう。
相手と会話のタイミングが被る場合は、話と話の間にしっかりと間(ま)をとって、すべての内容が相手側に伝わったことを確認してから次のセンテンスを話し始めるとよいでしょう」