渡部建と東出昌大。妻が請求しうる慰謝料が高いのはどっち?
― 残酷なマネーの新常識 ―
お笑いコンビのアンジャッシュ・渡部建さんが複数の女性と不倫していたことが『週刊文春』で報道され、各所に波紋が広がっています。
バラエティ番組に引っ張りだこなだけでなく、佐々木希さんという人も羨む美人女優と結婚して子宝も授かり、公私ともに順風満帆だっただけに、その衝撃は大きなものでした。
ところで今回の渡部さんの場合、不倫相手は複数の女性に及んでいたわけですが、佐々木さんはその女性たち全員に対して慰謝料を請求できるのでしょうか。
また、同じく不倫をすっぱ抜かれた東出昌大さんの時とは違い、報道が出る直前にレギュラー番組を降板した渡部さんの場合、損害賠償する義務はあるのか、気になるところです。弁護士で公認会計士の資格を持つ後藤亜由夢さんに話を聞きました。
離婚しなくても慰謝料は請求できる
渡部さんは複数の女性と不倫関係にあったことを認めました。妻である佐々木希さんは渡部さんに慰謝料を請求できるのでしょうか?
「できます。慰謝料は『不法行為に対する損害賠償』のことを指し、民法上では不貞行為は夫婦の婚姻関係を侵害する違法行為とされています。そのため渡部さんが『被害配偶者』である佐々木さんに訴えを起こされれば、精神的苦痛を与えた分の損害賠償を支払わなければいけません。
ちなみに離婚していない状態でも請求することはできますが、離婚したほうが慰謝料は多額になります。不倫は法律上、『不貞行為』と呼ばれていますが、不貞行為が原因で夫婦関係が完全に破たんしたことは、当然のことながら不貞被害者である佐々木さんの精神的苦痛がより大きいと言えるからです」(後藤弁護士、以下同じ)
相手が複数いるということは…
離婚していてもしていなくても請求できるのですね。東出さんのように不倫相手が1人の時ではなく、相手が複数のほうが慰謝料はより高額になるか気になるところですが……。
「訴訟を行えば不貞の相手が1人の場合よりも、複数のほうが慰謝料を多く請求できる可能性が高くなります。相手が複数ということは、不貞行為の回数も多いとも考えられます。佐々木さんの精神的苦痛はより大きいとされ、訴訟になった場合は慰謝料が増額される可能性があります」