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アフターコロナで変わる働き方。「変化の立役者」になるには?<常見陽平>

学び

変化の立役者になるチャンスも

読書する男性

 これからの時代を担っていく若い世代の人たちに対しては、シンプルながら「本を読め」とアドバイスしておきたい

 コロナ禍では過去の教訓から学ぼうと、1969年に発行された『ペスト』(新潮社)がベストセラーになった。パンデミックをはじめ危機的状況に人類がどう対応してきて、私たちがどう振る舞うかを先人たちから学ぶのは大切なこと。ルポルタージュや文学など、形はどれでもよいので目を通しておくのはおすすめしておきたい。

 また、オンライン化の背景では、人との繋がりが薄くなっているのも事実だ。孤独を味わっているなら仲間と繋がっている大切さを噛み締めてほしいし、今後進むであろうリモート環境でのコミュニケーション術もどんどん鍛えておくべきだ。

 何だか少々説教くさくなってしまったが、とにかくこれからは今までのやり方が通用しなくなる可能性が高い。しかし若い世代にとっては、私たちの世代では気が付かないかもしれない部分にすら、変化を与えられるチャンスにもなりうる。一人でも多くの人がパラダイムシフトの立役者になってくれることを願っている。

<TEXT/常見陽平>

働き方評論家。千葉商科大学国際教養学部准教授。1974年、北海道札幌市出身。一橋大学商学部卒業、同大学院社会学研究科修士課程修了。『社畜上等!――会社で楽しく生きるには』など著書多数
■Twitter:@yoheitsunemi

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