面接では「自分自慢」を話すべき。就活のプロ2人が明かす<ただの元人事×西島悠蔵>
より良い労働環境は、自分で決める
次は、労働環境の大事さについて触れられていました。仕事の内容や、やりがいにフォーカスしている学生は多いものの、労働環境についてはおざなりになっているケースが多いのだと、元人事さんは語ります。
「例えば、土日休みであったり、残業が少ないこととか、転勤がないことなど、労働環境に目を向けることってすごく大事だと思っています。年収と労働環境は、決して人を裏切りません。極論、成長ってだけならどこに入ってもできると思うので、一時の感情だけで流されず、しっかり企業選択して欲しいですね」
では、労働環境がより適しているところに決めるためにはどうすれば良いのでしょうか。「自分で決める権利を持つことが大事」と、さらに話に熱が帯びていきます。
「学生には、できるだけたくさんの内定を取って欲しいと思います。たとえば1社しか内定がもらえず、『まぁいいか』って適当に決めてしまうと、仕事が辛くなったり、辞めたくなった時に、後から後悔するパターンが多いです。就職活動の時に、数ある選択肢の中から、たくさん悩んだ末に『自分で決めた』って思えることが、すごく大事になってきます」
「染まる」強さを持つ
そして話題は、西島さんが今の仕事に転職する以前に、某航空会社のパイロットだった時のエピソードに移ります。
「就活がうまくいって調子に乗っていた時期だったこともあって、新人研修がすべて茶番に見えて、いまいち染まれなかったんですよね。ただ、社会人になって10年以上経ったいま思うのは、『染まる』ことが楽なのかなって思うこともあります。自社の商品だったり、方針を信じこむことが、時としてものすごい力を発揮することがありますね」
「僕は新人研修から、しっかり染まったタイプだった」と、元人事さん。
「まずは一度、会社に染まってみるのがいいんじゃないかな。どこかで仕事が嫌になるタイミングが必ずあるので、『染まる強さ』ってけっこう大事だと思います」