面接では「自分自慢」を話すべき。就活のプロ2人が明かす<ただの元人事×西島悠蔵>
新型コロナの影響で、日本の就職活動が大きく変わろうとしてきています。当事者である学生にとって、将来の自分のキャリアを考えるうえで、たくさんの情報を得たいと思っているはず。コロナ禍でオンラインセミナーの形式が増え、学生と企業の人事担当が気軽にコミュニケーションが取れるようになったことで、逆に距離が近くなったともいえそうです。
そんななか、2020年5月27日に、株式会社ガイアックスが中心となって運営するコミュニティ「オンライン就活」による、Zoomでのキャリアセミナーが開催されました。
この日は、老舗鞄メーカーの人事課長・西島悠蔵さん(@NishijimaYuzo)と、就活系インフルエンサー・ただの元人事さん(@aya_jinnji)による対談形式。片やパイロットから非連続的なキャリア転身を遂げた西島さん、もう一方は元メガバンクの人事部だった元人事さん。
多様なキャリアを歩んできた二人が、リアルな就職活動について意見を交わしました。
想定の倍以上の学生が参加
「今日は、外には出せないような本音トーク全開でいきます。下ネタなどの刺激が強いかもしれないですが、聞き流してください(笑)」と、西島さんの話からセミナーがスタート。当初の予想を大幅にオーバーして500人近くの参加者が集まり、急遽、ルームを変更する事態に。セミナーに対する学生の関心の高さが伺えます。
22時からスタートということもあり、ウイスキーのボトルを持参した元人事さんをはじめ、お酒を飲みながら参加している人もチラホラ。二人の友人で、マーケターであるホンさんを交えながら、リラックスムードで対談が進んでいきます。
学生自身も、チャットで積極的に参加していて、双方向でのコミュニケーションを取っていたのが印象的でした。
つまらない仕事のなかに楽しさ
下ネタも多く、話がちょいちょい脱線しつつも、それぞれの「仕事観」についての話題に。「仕事の楽しみや、やりがいをどんな時に感じるのか」について、元人事さんが本音を語ってくれました。
「基本的に、仕事って全部つまらないです(笑)。お客さんに褒められたり、いい仕事をした時など、たまに瞬間的な『嬉しい』って気持ちを感じられるから、仕事って頑張れるんだと思います」
時に辛らつな表現を交えながらも、「必要以上に、仕事は楽しいものって幻想を抱かないように」と、学生に釘を刺す元人事さん。表面的なところではなく、5~10年働いてみて、仕事が楽しいって思えている人が、本質的に楽しめていると話しています。
これに対し、「仕事の99%はつまらないもの。1%の楽しさをクセにして頑張れている」と、西島さんも同調していました。