母親のLINEをブロック「一人で生きていきます」と、26歳男子が誓うまで
周囲からはそう見えていないくても、家庭内で自分の子供を支配しようとする親は少なくないといいます。
そういう親は子供が大きくなってからも、過干渉を続け自立を遠ざけてしまうことも。今回は、そんな過干渉な親を持つ男性のLINEエピソードをご紹介します。
親の言いなりだった幼少期
サラリーマンの父と専業主婦の母を持つ大久保雅俊さん(仮名・26歳)は、周囲から見ればごく一般的な家庭の子供として育ちます。
しかし、実際は幼い頃からとくに母親の過干渉と抑圧によって、親の言いなりになるしかない生活を送っていたのです。
「ありがちですが、父は忙しくてほとんど家にいないような人で、母は一人っ子の僕に執着していたんだと思います。母の言うことを聞かないと怒鳴られたり無視されたりするので、僕は言いなりになるしかありませんでした」
大久保さんは放課後遊べないよう早い時間に門限を設定され、帰ってきたらすぐに母親と勉強。休日でも友達とあまり遊んだ記憶がなく、唯一同世代と過ごせるのは学校に行っている僅かな時間だけでした。
学校にいても頻繁にLINEが届く
大学に進んでも母親からの干渉は変わらず、とくにスマホを買ってからは学校にいる時間もLINEが送られてくるようになります。
父親はというと相変わらずで、家にいないか、いても会話をすることはほとんどなく、大久保さんにとっては同居人程度の存在でした。
「大学に入ると同時に僕とLINEをするためだけに母がスマホを買いました。そこからは毎日『何時に帰ってくるの』とか『どこにいるの』とかばかりで。少しでも返信が遅れると電話がかかってきて、大学時代もほとんど遊べずに過ごしました」
それでも母親に反抗したりLINEを無視したりできなかったのは、大久保さんが幼い頃から母親に「一人では何もできない子」だと言われ続けてきたからでした。大学時代まで干渉されながら過ごした大久保さんも、ついに就職するときがやってきたのです。