新入社員の“ゴマすりLINE”にうんざり「先輩さすが営業のプロ!」って…
ごますりじゃなく仕事して!
Yさんがゴマすりで上司に気に入られ始めると、徐々に入社当時のような仕事へのやる気が薄れていることに野島さんは気づいていました。
仕事のミスをしてもゴマすりで回避、適当な仕事をしても曖昧にするなど、あきらかに能力が下がりサボることを覚えてしまったのです。
「LINEでも注意したのですが、何かといい言葉を並べてきて面倒で。直接注意してものらりくらりとかわされてかなり困っていました。それを信頼している上司のNさんに相談すると、Nさんから直接注意してくれることになったんです」
野島さんが相談してからすぐにYさんはNさんに呼び出され、「上司に気に入られても営業成績が悪ければ昇給や昇進はできない」「ゴマすりの前にやるべきことがある」と、注意をされかなり反省した様子で戻ってきました。
対面の注意で態度が改まった
実は上司に気に入られることが、昇進の足がかりになると勘違いしていたYさん。改めて野島さんがこの会社ではどんなに上司に好かれていても、実力がなければ上にはいけないと教えると、ようやく自分のしてきたことに意味がなかったと気づいたようでした。
「たまにいるんですよね、なんの影響なのかゴマすりをしておけばいいポジションがもらえると信じている新人が。もちろん上司に気に入られること自体は悪くないと思いますが、Yくんの場合は少し露骨すぎましたよね。まぁそのおかげで早めに注意できたので、良かったのかもしれませんが」
その後Yさんから極端なゴマすりはされなくなったという野島さん。ミスやサボりもなくなり、今ではすっかり実力を兼ね備えたお調子者になっているそう。たまに癖でごますりが出てしまうこともあるようですが、それもご愛嬌ということで周囲に受け入れられています。
<TEXT/つる>
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