「同期とは群れない」女子社員が後悔する、ムダに斜にかまえた新人時代
ふとしたきっかけから飲み会にハマる
そのことを詳しく聞いてみました。
「もちろん業種や職種にもよりますし、仕事がめちゃくちゃデキる人であれば一匹狼でもいいと思うんです。でも、同期で助けあったり情報を交換することで仕事がグンとうまくいくこともあるし、ツラい時にふんばる力にもなることに最近ようやく気付きました」
そして年月と共に、香奈さんの心境は徐々に変化していきます。
「3年目くらいまでは、飲み会も全部断っていたのですが、ふとしたきっけかけで行ってみたら意外に面白くて、異動したいなと思っている部署の先輩を紹介してもらって話も聞けました。
人脈というほど、おおげさなものではなくて、社内に気軽に話したり、相談できる人を作っておくことは快適に仕事をするうえで大事なことだと思う様になったんです」
「もっと早く心を開いておけばよかった」
今では心を許せる同期もでき、定期的に集まって食事をしているとのことです。
「新人だからこそ、嫌だなと思う人間関係や交流も『ちょっとみてみるか』くらいのノリで飛び込んでみればよかったのかもしれません。嫌だったら2度と行かなければいいだけなので。
3年目までは一人で歯を食いしばって働いていてとにかくツラかったのですが、仕事を通して同期と仲良くなってからは『もっと早く心を開いておけばよかった』と思っています。週末ダラダラ飲んでストレスを発散させたり、仕事で困ったときに相談しあったりしています」
新人時代とは一転、同期とも交流する様になりにたくさんの学びを得たようです。「なんであんなに飲み会や他人との交流を憎んでいたのか、今となってはホント不思議です(笑)」
<取材・文/瀧戸詠未 イラスト/カツオ(@TAMATAMA_GOLDEN)>