すぐ利用できる「20万円の特例貸付」を申請して感じたこと。申し込み殺到に驚愕…
面談で伝えるべきだと感じたポイント
面談がはじまると、やはり焦点となったのが「どれくらい減収があったのか」「新型コロナウイルスがどう影響したか」ということだった。
私は、通帳で派遣社員として働いた2月分の給与、同月のフリーランスの報酬を指差し、「新型コロナウイルスによって取材日前日に延期や中断が重なり、減収に至った」旨を伝えた。また、2019年度分の確定申告書を提示して、派遣社員とフリーランスで、月平均どれくらいの収入があったかを付け加えた。
面談してくれた職人2名は、いずれも寛容な態度で話を聞いてくれた。手続きはスムーズに進み、「(特例貸付)生活福祉資金(緊急小口資金)借用書」に必要事項を記入し、捺印を押して完了となった。
書類のコピーに少々時間がかかったため、1人の職員に「どんな業種の人から申し込みが多いか?」と尋ねてみた。すると、「タクシーの運転手、飲食店関係者が多いですね」との答えが返ってきた。やはり、密閉空間での接客業は大打撃を受けているようだった。
振込時期と返済にあたっての注意点
最後に「生活福祉資金に関する告知事項」についての説明を受けて面談は終了した。要するに、「貸付を受けた20万円は、生活費・経費以外には使わずに必ず返金してください」という内容だ。
書類は県の社会福祉協議会に送られ、審査が通れば貸付の20万円が指定口座に振り込まれる。決定通知書のようなものはないため、自分自身で口座を確認する必要がある。通常であれば2~3日で振り込まれるが、現状混み合っているため、恐らく翌週になるとのことだった。
また、返済は「据置期間」終了月の翌月から開始となる。万が一、3年後の「償還期限」までに支払えない場合は、償還期限後の残元金に対して「年利3.0%」の延滞利子が加算される。支払いが難しいと判断した際は、速やかに社会福祉協議会に相談したほうがよさそうだ。
支払いは、「口座振替」「振込用紙」から選択できる。しかし、手数料がかからないため、振込用紙での支払いをお薦めするとのことだった。