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新入社員ビジネスマナーの基礎。名刺交換から電話の作法まで

学び

挨拶の基本は「3つの“こ”」

 挨拶には、心・言葉・行動という3つの大切な「こ」があります。「心」は口先だけではなく、言葉に心を込める。心に思っていることを、言葉や行動で表現をする。「言葉」は「おはようございます」などの言葉を、きちんと声に出して相手にしっかりと伝える。「行動」は上体を前傾させるお辞儀をおこなうと同時に、顔の筋肉も動かして、そのときの状況に応じた表情にします。

 社会人の挨拶は受け身ではありません。3つの「こ」を意識して、自分から先に積極的に挨拶をしましょう。そうすることで「先手必勝」という結果になり、お互いに気持ちよく微笑み会える「先手必笑®」の人間関係が築けますね。

 挨拶でまず大切なことは、相手としっかり目を合わせることです。このとき、目の表情は優しさとやる気あふれる目であること。そして、首から下、体全体を相手に向けることも意識してください。

 次に明るい声で「○○さん」などと相手の名前を呼びます。もちろん、複数に対するときは、その限りではありません。そして、「おはようございます」などの挨拶の言葉を伝えます。さらに「素敵なネクタイですね」など、相手が喜びそうな一言を添えると会話が続き、良いコミュニケーションになるでしょう。

 逆に相手が不快に感じたり、反感を買ってしまう恐れのある、何かをしながらの「ながら挨拶」はNGです。無表情や声が小さかったり、状況を考慮しない自分視点の挨拶も行わないように気をつけましょう。社会人として好感を持たれる挨拶をしましょうね。

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名刺交換「5つの基本手順」

名刺交換

「名刺交換」はビジネスシーンにおけるコミュニケーションの出発点です。第一印象でつまずかないためにも、正しい名刺交換のマナーを習得しましょう。原則は、テーブルなどを挟まずに、名刺入れと名刺は、胸の高さの位置で取り扱うこと。そして、お互いが向き合い、立った状態で行うのがマナーです。

名刺交換の基本手順

1.名刺の取り出し方
 すぐに名刺交換ができるように、カバンの中から取り出しておきます。名刺入れと名刺は、胸の高さで持ち、訪問した側(あるいは目下側)から先に会社名と名前を乗ります。

2.名刺の渡し方
 自分の名刺を相手側から読める方向に向けます。左手に名刺入れをもち、右手で名刺を差し出し、互いに相手の名刺入れの上に置きます。名刺を差し出す際、自分の名刺が相手の名刺より上の位置にならないように注意するのがポイント。相手を敬う謙虚な気持ちを表現していることになります。

3.名刺の受け取り方
 相手の名刺は、左手で持っている自分の名刺入れの上で受け取ります。

4.受け取った名刺の取り扱い方
 自分の名刺を渡し終えたら、すぐに右手を受け取った相手の名刺に添えます。そして、両手に持ち、「頂戴いたします」と伝えます。

5.相手の社名、部署名、肩書き、お名前の確認
 いただいた名刺も自分の胸の高さでキープして一読します。改めてお名前や肩書きなどを確認します。

 面談中、相手の名刺は自分からみて左斜め前に置きます。このとき、いただいた名刺を自分の名刺入れの上に位置させます。相手が複数の場合は、役職が一番上の人の名刺を名刺入れの上に置き、座席順に並べて顔と名前を一致させましょう。

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