1円からできる投資があった。初心者向き、1分で完売のFundsとは?
名だたる上場企業が資金を調達
一方で、企業にとっても「融資」や「社債」に比べると、格付けや担保に依存せず少額から機動的な調達が可能なため、第三の資金調達プラットフォームとして注目されているという。
「株式市場や金融機関から資金を調達しやすい上場企業ですが、個人投資家から資金を調達できるサービスは投資家への高いアナウンスメント効果を期待でき、直接的に購買にも繋げやすいんです。
そもそも株式を活用したファンづくりには『株価下落でアンチ化』『設計の自由度が少ない』といった課題が付き物。『Funds』では企業情報の周知のほか、投資家向けアンケートや投資家限定イベントの実施など、ファンド運用中に双方向のコミュニケーションを継続的に図ることで、ファン株主を代替する仕組みを提供できます」
会社を所有する“株主”、商品を購入する“カスタマー”の間に、お金を介して企業を応援する新たなファンコミュニティを形成。継続的かつ双方向のコミュニケーションにより個人投資家の企業への愛着を深める。
名だたる上場企業が「Funds」で資金を調達する理由には、そんな新しいファンマーケティングのモデルとしての側面もあるようだ。
大阪王将ファンには嬉しい優待割引
昨年からは「Funds優待」を投資家に付与し、割引サービスや投資家限定の試食イベントへの招待などの試みを実施。
2019年10月の優待付きファンド第1弾では「大阪王将」を運営するイートアンド向けに「大阪王将」の新規出店資金の5000万円を調達。
3万円以上の投資をした投資家特典として、大阪王将の一部店舗での食事が10%OFFとなる優待券を発行し、昨年12月には投資家限定イベント「新メニューサキドリ試食会&意見交換会」も開催した。
優待付きファンド第2弾として「大阪王将」などを展開するイートアンド株式会社のベーカリーカフェ業態「R BakerInspired by court rosarian」(R Baker)の新規出店費用の調達を目的とする「R Bakerファンド#1」を4月8日に公開した(現在は申込受付終了)。
第2弾はパンがお得に
「R Bakerファンド#1」ではイートアンド社が手掛けるベーカリーカフェ業態「R Baker」の新規出店費用を出資対象とするファンドで、予定運用期間である2021年3月31日までの約11か月、予定利回りは1.8%(年率・税引き前)で、募集金額は5000万円となっている。
2021年3月31日までのファンド運営期間中、第1弾と同様、3万円以上の投資をした人を対象に「R Baker」の一部店舗で何度でも使える10%OFFの特別割引券を進呈。
新型コロナウイルスの影響で投資家限定イベントの予定はないが、今回の資金を使って新規出店される「R Baker 立川グリーンスプリングス店」では30%の割引が適用される。