借金200万円の25歳が見た「人気オンラインサロンの闇」
オンラインサロンに支払った金額は…
「私を含めた3人が参加し、毎日LINEでSNSの活動報告を義務付けられました。しかし、どんなに連絡しても、しゅうへいさんは既読スルー。しっかり反応してくれたのは約100回の投稿に対し3、4回。これが指導なのか? と思いましたが、不満を言うと『しっかり報告していない』『自ら考えて行動しろ』と逆ギレされました」
会費に加え、こうしたコンサルや勉強会でサロンに支払った総額は10万円以上だった。「借金を抱えていたため、もう後戻りはできないと、わらにもすがる思いだった」というてるい氏。その後も会費を払い続けていたが、今年の1月から明らかに状況が変化した。
「きっかけはイケダハヤト氏と、その友人のいとう社長が予告なしにサロンのメンバーに入ってきてからです。それまでは初心者向けにSNSでマネタイズしようという方針でした。しかし『これからは上級者向けにする』という一言で、なぜか彼らの下請け業務を任されたのです」
いとう社長とは「ネットビジネス開始45日で月収30万円を達成した」と謳う、起業家である。自らのYouTubeチャンネルも運営し、こちらにはイケダハヤト氏も登場している。てるい氏はこの2人の「請け負っている仕事の孫請けをさせられた」と主張する。
他人のツイートを更新するのが指導?
「オンラインサロンの勉強の一環として、ハートリーアキコさんという女性インフルエンサーのツイートを、彼女のブログをもとに作成していました。ひたすらブログを抜粋し、ツイート運用。当時いたメンバーの半数はそれに従事させられました」
時同じくして、しゅうへい氏は「自分で稼ぐチカラを身につけたい人が集まる場所。しゅうへいサロン」をデジタルプラットフォーム「note」にアップ。「お利息サロン」に替わる、新しいオンラインサロンを立ち上げたのだ。
「初心者向けの話は『今後、noteですることにした』と突然言われ、そのころからこちらにほとんど顔を出さなくなりました。毎月1回、Zoomをつないで報告会があり、一応、彼は毎回参加していたのですが、今年2月には最初から最後まで顔を出しませんでした。これまでも途中で寝落ちしたり、遅刻することはありました。しかし、最初から最後まで不在だったのは初めて。それも『間に合わなかっただけ』と、全く悪びれませんでした」
それ以降も、しゅうへい氏がサロンメンバーを軽視するような態度や発言があったという。3月にはいとう社長やイケダハヤト氏とともに道後温泉の旅館で勉強会を企画。「参加費はDMで個別にやり取りする」話だったのだが……。