「不要不急」ってどういう意味?過度な自粛のことではない?
オーバーシュート(感染爆発)の発生に神経をとがらせる小池百合子都知事は3月25日の会見で、不要不急の外出を自粛するよう呼びかけました。その動きは現在進行形で近隣都道府県に広がっています。
翌3月26日には神奈川県の黒岩知事も東京都の対応を受けて、「感染拡大を防ぐため、特に今週末は不要不急の外出を自粛してほしい」と会見で発言。
この「不要不急」という言葉ですが、その意味自体はなんとなく理解できるものの、緊急時に政府や自治体から発信された場合、具体的にどのようなことを指しているのでしょうか。今回はその線引きついて調べてみました。
過度な自粛のことではない…
まず、辞書で不要不急の意味を引いてみると以下の文言が出てきます。
「大したことではないこと」
「重要でもなく、急ぐ必要もない」
残念ながら想定内の意味しか書かれていません。現在、コロナの影響で往来自粛を行っている兵庫県と大阪府ですが、井戸敏三兵庫県知事は3月24日の記者会見で「不要不急」の考え方について以下のように述べています。
「仕事、通学、決まっている用事などは『不要不急』には当たらない。自分で判断してもらいたい」
要するに過度な自粛を要請するものではなく、基本的には、各々市民の判断に任せたいという見解です。
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