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「仕事のつきあい飲み」は断っていい。返事をする前に考えるべきは…

暮らし

「上司に誘われたから」「接待も仕事のうちだから」と、なかば義務感で参加する飲み会ほど億劫なものはないですよね。そういう飲み会ほど、時間がすぎるのが遅く感じるものです。

 現在は、新型コロナウィルスの影響で飲み会が激減していますが、終息すればまた“飲み会ストレス”が復活するでしょう。

飲み会

※画像はイメージです(以下、同じ)

 そこで、今回は『不摂生でも病気にならない人の習慣』の著者であり、長年、自律神経の研究に取り組む順天堂大学医学部教授・小林弘幸医師に、医学の観点から「“つきあい”の飲み会の誘いにどう返事をすべきか」について、解説してもらいます(以下、小林氏の寄稿)。

「憂鬱な飲み会」で仕事もグダグダ…

 飲み会が大好きで、毎日でも行きたいというなら、それでいいのです。しかし、たいていの人は、一度は「参加します」と言ってしまったものの、「ああ面倒だな」「行きたくないな」と思う飲み会があるのではないでしょうか。しかも、週に何度も飲み会があれば、さらに憂鬱です。

 もし朝起きて、「ああ今日は飲み会か。憂鬱だな」と思ったとします。もうその時点でストレスとなり、結果的に自律神経を乱してしまい、その日1日を棒に振りかねません。少なくとも、最高のパフォーマンスを出せることはないでしょう。

 ではどうするか。最初から「参加します」と言わなければいいのです。

返事を1日遅らせてみよう

上司と部下

 私が実行しているのは、「最低1日考えてから返事をする」というものです。

 どんな誘いであっても、誰からの誘いであっても、即答は絶対にしません。たいていの場合、その場の勢いに流されたり、その時の浮ついた気分でOKと返事をしてしまったりするので、あとあと後悔するのです。

 私の場合は、1日、間を置くことで、次の点を明確にします。いったい自分は何のために、何を目的にして、この飲み会に参加するのか。いわば、自分の中の目的を明確化するのです。

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不摂生でも病気にならない人の習慣

不摂生でも病気にならない人の習慣

自律神経の名医が、働き盛りのビジネスパーソンから寄せられた32の不摂生な相談に対する「医学的に正しいリカバリー法」を、自身の経験も交えながら解説

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