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ドコモ、ソフトバンクが5G対応機種を公開。今のスマホは買い替えるべき?

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今使っているスマホはどうなる?

 5G回線による通信サービスは、既存の4G回線と並行して提供される。5Gサービスが始まったからといって、既存の4Gネットワークが直ちに使えなくなるということはない。今持っているスマホも問題なく使い続けることができる。

 とはいえ、5Gに対応していない機種では、5Gネットワークによる高速通信を体験することはできない。そして、5Gに対応しているモデルはまだ十分に出揃っていないというのが現状だ。

 ただし、5G対応のモバイルルーターを利用することで、非対応のスマホを使って間接的に5Gネットワークに接続することが可能になる。

「持ち運べる高速回線」に魅力を感じるなら、今後は5Gモバイルルーターも選択肢に入ってくるだろう。モバイルルーターであれば、スマホだけでなく、パソコンやタブレットも高速回線で利用できる。場合によっては、自宅の固定回線よりも5Gモバイルのほうが高速ということもあり得るかもしれない。

5Gでも結局「動画サービス」がメイン?

スマホで動画

 テレビの情報番組などでも「5G」が華々しく特集されているが、その“新しい用途”として紹介されるものは主に動画を利用するサービスで、実のところ真新しさはない。

 たとえば5G化により、「スポーツや音楽のライブ中継で、特定の人物だけを映した映像を個別に受け取ることが可能」というもの。しかしこれは5Gとはあまり関係なくて、配信者がやろうと思えば、既存のインフラでもできることである。

 帯域幅が強化されることによって、4K画質の映像をスマホにストリーミングすることも可能になるだろう。しかし、4Kディスプレイを持ち歩くというケースはあまり多くない。自宅で4K動画を観るなら、固定回線+Wi-Fiネットワークを利用したほうが経済的である。

 これも5Gと直接の関係はないが、地上波テレビのネット同時配信の普及には期待が持てる。NHKはすでに「NHKプラス」としてネット同時配信の試験運用を開始しているが、これが軌道に乗れば、将来的には5Gインフラをフル活用することになるだろう。

 スマホでテレビを観るには、現在のところ、「Slingbox」のような特殊なIoT家電を自宅に設置する必要がある。特別な用意がなくても、「いつでもどこでもテレビが観られる」ようになる未来はそう遠くないのかもしれない。

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