糖質制限中に摂ってはいけない「100%ジュース、根菜、栄養ドリンク」
調理の仕方で食べるものを選別する
高血糖が長く続くと、糖質とタンパク質が化合して生じる「糖化タンパク質」が増えてしまいます。糖化タンパク質のなかで正常の状態に戻れなくなってしまったものが「AGEs(終末糖化タンパク質)」です。これはさまざまな細胞障害を引き起こすことが知られています。
アンチエイジングの世界では「AGEs」は最強の老化促進物質とも言われます。唐揚げやパンケーキなど、キツネ色に高温調理された揚げ物や焼き物には「AGEs」が多く含まれます。
これらを摂取し、肌を構成するコラーゲンが糖化すればシミ・しわ・くすみを発生させます。血管であれば末梢血管がダメージを受けて動脈硬化を引き起こしたり、骨であればもろくなります。
こういった状態を避けるためにも「焼く」より「茹でる」、「炒める」より「煮る」、「揚げる」より「蒸す」といった調理法で供される料理を選ぶことをおすすめします。より低温で調理されたものを選ぶのがコツです。
精製された炭水化物は栄養泥棒
精製された炭水化物は、本来あるはずのビタミン、ミネラル、食物繊維といったものを失っているので、栄養が失われた空っぽのカロリーという意味で「エンプティカロリー」と呼ばれています。
エンプティカロリーの食品は白米や白いパン、うどんなどの麺類です。カロリーを得られるものの、栄養が足りないので、食べても食べても脳が「もっと栄養をとれ」と指令を出すため、止まらなくなってしまうのです。
エンプティカロリーはその糖質の多さから、分解のためにビタミンB群をいたずらに消費し、さらに栄養失調が深刻化します。血糖値の乱高下も起こします。食べるとからだに益になるどころかマイナスになる、栄養泥棒なのです。