若者よ、これが日本だ。新型コロナ「安倍政権の対応」は人災レベル <ダースレイダー>
「大規模イベント」の基準を示すべきだ
ダースレイダー:データに基づいて「東京マラソンみたいなイベントはやっていいよ」と事前に言うのならいいけど、「2週間、スポーツ、文化に関わる大きなイベントを全部を中止にしてください」と言ったあとに、いきなり東京マラソンという例外が出ると、「開催したらダメな規模って何?」と聞きたくなる。オリンピックくらいしかないじゃん。
東京マラソンがOKなら、広場でやっている物産展のような小さなイベントを規制する意味が無くなってしまう。基準がないというのはこういうことを生みます。
東京マラソンをやること自体が良い悪いとか、見に行った人が悪いとかではありません。やっていいかの判断を政府が責任をもって決めていかないといけないのに、やるときの言い訳が、日本陸上競技連盟によると「東京マラソンは大規模イベントに当たりません」というもので、それはダメだろと思いました。
「こういうデータがあり、外を走るから大丈夫なんですよ」なら分かります。しかし「大規模イベントではない」という言い方で開催すると、それはただの嘘です。
ありえない「政治資金パーティー」開催
ダースレイダー:もっと良くないのが、2月25日に政府の基本方針を加藤勝信厚労相が発表した直後に、同じ自民党の政治家が、政治資金を集める立食パーティをやっていたことです。
そういうことやめてくださいというタイミングで、それをやっている人がいるということで、受け取る側はどう思うでしょうか。本気で感染症を止めたいのなら「まず、われわれがキッチリしますから」という態度を見せないと、政策はうまく実行されません。これは政策実行能力の問題です。説得力がないんですよね。
パーティの主催は杉田水脈さん、小野寺五典さんという議員でもありました。小野寺さんはパーティで参加者にマスクを配りました。これも、マスクが必要だっていうならわかりますが、街で買えない状況に国民が晒されているなかで、政治家の政治資金パーティーではもらえるというのは、ただの不公平にしか見えません。