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年商33億円!元ブラック企業社長が語る「失敗からの這い上がり方」

学び

カリフォルニア一人旅で見つけたもの

――社長どころか無職になってしまったと。それで次はどうしたのですか?

森:それで少し考える時間ができたので、しばらく日本を離れて一人旅をしてみようと、アメリカのカリフォルニア州に行ってみることにしました。僕にとって人生初の海外旅行でしたから、英語なんてまったく話せません。

 仕方ないので身振り手振りのコミュニケーションでなんとか凌いでいたら、滞在1か月ほどで自信と度胸がついたというか。「もう一度独立を目指して新しいことを始めるぞ!」というポジティブな気持ちになることができました。

――アメリカ放浪でハートに再び火がついたと。

森:帰国後、家庭用ガス給湯器を施工する会社に勤務していた父親の紹介で、同業の別会社に雇ってもらえることになりました。現場で働いていた新人の同僚たちは仕事を任せられるまで1年ほどかかっていましたが、僕は半年で現場仕事をすべて完璧にマスターして、入社から1年後の23歳の時、小さいながらもガス給湯器専門の施工会社を立ち上げることができました。

交流の積み重ねで道が開けることも

キンライサー

なにを頑張ればいいのかって、すぐに見つからないときは…

――なるほど。ただ、自分はなにを頑張ればいいのかって、すぐに見つかる人とそうではない人に分かれてしまうと思うんです。もしも後者の場合、どういう思考や行動が正解につながるのでしょうか。

森:毎日フルタイムで仕事をしていると、どうしても日常生活が狭い枠の中に固定化されてしまう。なので、できれば外に出て積極的に人との出会いを求めてみることも大事ではないでしょうか。いろいろな交流の積み重ねによって、道が開けることも十分ありえますからね。

 実際に僕も、起業当初は信用も実績もゼロに等しいですから、仕事の依頼なんて全然ありませんでした(笑)。ですけど、メーカーさん相手に飛び込み営業を毎日やっているうちに、少しずつですが、仕事をもらえるようになりましたから。

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