ワタミ受賞「ホワイト企業大賞」主催者を直撃。ネットの批判には「こちらが驚いている」
ブラック企業に利用される懸念はないか?
第1回ホワイト企業大賞に選ばれて、現在は企画委員になっているネッツトヨタ南国株式会社・横田秀毅氏は審査方法について「世の中には数値的な基準をクリアしていないと受賞できない賞があったりするが、果たしてそれがいい会社でしょうか? 我々はそういう定量評価できない部分を評価しているんです」と話す。
そんなホワイト企業の曖昧さは、今回の30数団体がエントリーし、31団体が何かしらの賞が与えられているという結果からもわかる。これらの賞は「ホワイト企業の認定ではなく、ホワイト企業を目指そうとしている企業」でしかないが、字面だけでは“優良企業”と誤解する人も少なくないだろう。
2019年11月に『週刊SPA!』は「鳥メロ」「ミライザカ」など店名からワタミ色を消すことで「ワタミグループがホワイト化している」と報じたが、当時、ワタミ広報からは取材を断られている。
しかし今回の受賞直後には、「ホワイト企業大賞 特別賞受賞」という文言を公式ホームページに大きく掲載。このようなブラック企業のイメージが強い企業に、ホワイト大賞が利用される懸念はないのだろうか。
「その危険性は我々も十分に感じています。しかし今の段階でネーミングを変えるつもりはありませんし、感度の鋭い委員たちが切り分けていくでしょう。まあ今回、ワタミが選ばれたことに対する反発で騒がれていますけど、これだけブラック企業という印象操作がされたのもマスコミの責任だと思いますけどね」
印象操作がされたマスコミの責任とは?
「我々が見た実際の現場は、そんなにひどくないということを世に知らしめたい。マスコミはブラック企業とレッテルを貼って、叩くような記事を売って、金儲けするのか? という気持ち。
僕は決してマスコミが好きじゃないけど取材を受けたのは、きちっと対応しないといけないのが義務だと思っていますから。ワタミさんが出たことで、ホワイト企業大賞にも関心が集まったのは良いことです」
ホワイト企業大賞以外にも、さまざまな活動をおこなう天外氏。企画委員会のほかにも、ホロトロピック・ネットワークの代表も行う。
これについて聞くと、「2000年にインディアンから聖なるパイプをもらったのを機に、普通の文明社会とは違うようなことを教わってきている」とも話す。
「ホロトロピックというのは死に方の研究で、前の名前は『マハーサマディ研究会』といったんですね。マハーサマディとは、瞑想しながら至福のうちに亡くなること。それをみんなで勉強しようという会です。
日本は今、大和民族が支配していてそれが国になっていますけども、その前にはアイヌ民族がいて、もっと前には出雲族がいた。それらが虐殺された怨念が封印されているということを紐解いていくわけですね。一般社会からすると、ちょっと怪しげな世界で触れたがらないところではありますが、宗教は昔からそれをやってきているわけです」