20代の“手書き離れ”が加速「書くと遅くてイライラする」
スマホにパソコンやタブレットなしには仕事が成立しない現代。スケジュールをデジタルで管理するビジネスマンも多いでしょう。
さらに、ペーパーレス化に取り組む企業も増え、契約書まで電子化されるようになった結果、若い人たちの間で「手書き」の機会が自然と減り、昨今では「手書き離れ」までが叫ばれるようになりました。
20代のデジタル派の仕事ぶりをインタビューするとともに、“手書き”の現在に迫ります。
デジタルのスケジュール管理を愛用
出版社で編集者として働くシホさん(仮名・28歳)は、根っからのデジタル派。そんなシホさんが手書きをする機会といえば、宅配物の伝票や受け取り時のサイン、仕事で何か送るときの短文の手紙、病院の問診票くらいだそうです。
「もともと、手帳が続かない性分なので、働き始めてからはGoogleカレンダーでスケジュール管理をしています。最大のメリットは、複数のデバイスから書き込めて共有できるところ。手帳は、家に忘れたら確認できませんからね。忘れっぽいので、予定は決まったときに、即入力しています。
あとは、手帳を鞄から出してページをめくって……という動作を省略できるところや、スケジュールの書き直しが簡単なところも助かりますね。仕事用のノートも持っていますが、会議は録音をするので、見返すことはあまりありません」
手書きは「遅くてイライラする」
確かに、複数のデバイスを繋げられ、チーム内でのスケジュールを共有できるのは便利そうです。ただ一方で、完全に手書き離れした生活に、デメリットは感じないのでしょうか。
「たまに字を書くときに漢字が思い出せないことですね(苦笑)。書けなくなるのは恥ずかしいので、その都度スマホで調べていますが、忘れている漢字が本当に多くてショックを受けます。
あとは手書きだと、自分の筆記が遅くてイライラします。今はしゃべるだけで自動で筆記できる“音声入力”もあるので、その精度が上がったら、メモは全く取らなくなると思います」