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近鉄の新型特急『ひのとり』、高級感あるプレミアム車両が目玉

暮らし

寄り道してでも乗ってみたい『ひのとり』

 13時49分、4号車取材中、榛原5番のりばに到着。5分停車したのち、大阪上本町へ折り返す。

 コース終盤はプレミアム車両でのんきに過ごさせていただく。仮に近鉄名古屋―大阪難波間乗ったとしても、約2時間で降りるのが惜しいと思うほど居心地がよい。

 かなわぬ願いとわかっていても、“近鉄難波から先、阪神電気鉄道阪神なんば線などを経由し、山陽電気鉄道の山陽姫路まで走ってくれたら”と思う。

ひのとり

14時38分、大阪上本町7番のりばに戻った

 開幕を迎える2020年3月14日(土)は、JRグループの青春18きっぷ春季シーズンの真っ只中。東京から大阪方面へ向かうと、米原で新快速に乗り換える際、壮絶な“席取りバトル”が繰り広げられる。思い切って名古屋で近鉄特急『ひのとり』に乗り換えて、“プチ贅沢”を楽しむのも一興であろう。

将来の名阪特急はツートップ体制に

 現行ダイヤの名阪特急は大阪難波及び、近鉄名古屋の毎時00分発を停車駅の少ないタイプ、毎時30分発を停車駅の多いタイプで運転されており、前者は『アーバンライナー』が充てられている。

 ダイヤ改正後は順次『ひのとり』に変わり、『アーバンライナー』は30分発中心の運用になるという。ちなみに『アーバンライナー』の廃車はないそうだ。

『ひのとり』のダイヤ、料金については「近鉄 ひのとり公式ホームページ」を御参照いただきたい。

【取材協力:近畿日本鉄道】

<取材・文・撮影/岸田法眼>

レイルウェイ・ライター。「Yahoo! セカンドライフ」の選抜サポーターに抜擢され、2007年にライターデビュー。以降、ムック『鉄道のテクノロジー』(三栄書房)『鉄道ファン』(交友社)や、ウェブサイト「WEBRONZA」(朝日新聞社)などに執筆。また、好角家の側面を持つ。著書に『波瀾万丈の車両』『東武鉄道大追跡』(アルファベータブックス刊)がある

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