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最終電車「乗り過ごし常習犯」の25歳…つい寝てしまう理由と対処法は?

学び

立ったまま寝てしまう…長時間通勤の盲点

 次の日の仕事にも影響する可能性もある「乗り過ごし」。

 小杉さんも「乗車する電車を1本早くする」「お酒を飲んだ後はしっかり締めて、眠らないようにする」などの対策を打ちますが、どれも大きな効果はなく、横浜駅で降りることができませんでした。

「早めの電車に乗っても最終駅から折り返しの電車でまた眠ってしまい、横浜駅を通過して川崎駅で目を覚ましたこともあります。あのときはハンバーガーショップで一泊しましたね(笑)」

 最終的に「帰りの電車は椅子に座らない」という手段を取った小杉さん。しかし、それでも目覚めたら小田原駅でした。

「さすがに頭を抱えました。立ったまま熟睡してしまっていたんですよね。大学時代は研究室のタイルの床の上で寝ていましたし、どこでも寝られる自信はあったのですが、ここまでとは思いませんでした」

 会社に新卒で入社してそろそろ丸一年が経つこともあって、早朝に帰ってくる小杉さんを見る家族の視線も痛くなってきたと小杉さんはいいます。

お酒を控えつつも…。最終手段は引っ越しか!

引っ越し

 現在、小杉さんは深酔いしないように飲み会などではお酒を控えているとか。ただ、元々、お酒が好きな小杉さんにとっては少し物足りないようで、乗り過ごし対策も兼ねて引っ越しを検討している最中だそうです。

「ずっと実家暮らしということもあって、一人暮らしをしたいと考えています。希望は会社の近くか、同僚や上司と同じ沿線の物件ですね。そうすれば、眠ってしまったとしても最悪起こしてもらえますから(笑)」

 お酒のせいで、普段の通勤が「痛勤」になることもあるようです。2~3月は引っ越しが特に多い時期なので、物件探しをしている人も多いと思います。隠れた痛勤の要素を見過ごさないためにも、「駅までの距離」や「通勤時間」だけでなく広い視点を持って住む場所を決めてみてはいかがでしょうか。

特集・私の“痛勤ラッシュ”レポート

<TEXT/藤冨啓之 イラスト/カツオ(@TAMATAMA_GOLDEN)>

WEBコンテンツ制作会社「もっとグッド」代表取締役。ライター集団「ライティングパートナーズ」の主宰も務める。オウンドメディアのコンサルティングのほか、ビジネス・社会分野のライターとしても活動

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