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噂の「iPhone SE2」スペックを予測。値段は4万円台前半か?

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iPhone SEはいつまで使えるの?

 現存するiPhone SEは、iPhoneシリーズの中で最新の(そして、おそらく最後の)4インチモデルである。これがいつまで使えるのか(=最新OSが提供されるのか)について気になる向きもあるだろうから、すこし予測を立ててみよう。

 iPhone SEが発表されたのは2016年3月21日。2018年9月13日をもって終売となったが、翌1月21日にアメリカのApple Store限定で再販されている。

 つまりiPhone SEは、外観的には古めかしいハードウェアでありながら、2019年までApple公式の販路で展開されていたことになる。

 したがって、2020年秋の登場が予想されている「iOS 14」がサポートされるかどうかは未知数だが、その可能性も残されている。「iPhone SEは今が買い時」とはさすがに言えないが、SEからの乗り換えを模索しているユーザーは、SE2を待つのが賢明かもしれない。

 来たるべきSE2のサポートはおそらく、2023~2024年まで続くだろう。「4年おき」という買い替えサイクルはお財布にも優しいので、節約派のiPhoneユーザーとしてはそう望みたいところである。

生産上最大の懸念は「コロナ禍」

iPhoneSE

 ところで、中国の市民を混乱に陥れ、なおかつアジアを震撼させている「新型コロナウイルス」の影響は、新型iPhoneの市場投入にも無視できないファクターとなっている。

 Appleの下請けとして、iPhoneなど各種端末の製造を担っているのが台湾資本のFoxconn社だが、製造拠点は中国大陸に立地する。2月9日現在、新型肺炎の影響で、この大工場が操業を停止しているのだ。

 またSNSで発信したところによると、Foxconn社はその多大な製造力のうちのいくらかをマスクの生産に振り向けるとのこと。本格化すれば1日あたり200万枚のマスクを作れるといい、防疫上頼もしい妥当な措置なのだが、iPhoneをはじめとするApple製品の生産ラインは割を食うことになる。

 昨年末以来「新型iPhoneは3月に発表」と噂されることもあったが、このスケジュールの修正が余儀なくされたとしても不思議ではない。実際問題、「iPhoneどころじゃない!」というのが今の中国のおかれた状況なわけで、急かし立てることは誰にもできないだろう。

<TEXT/ジャンヤー宇都>

「平成時代の子ども文化」全般を愛するフリーライター。単著に『多摩あるある』と『オタサーの姫 〜オタク過密時代の植生学〜』(ともにTOブックス)ほか雑誌・MOOKなどに執筆

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