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第2新卒を救う「しくじり採用」。ゲーム漬けの経験も長所に

学び

短所も、見方を変えれば長所になる

しくじり採用

「しくじり採用」のイベントで概要を話す木村さん

木村:そう。だから少し見方を変えれば、ゲームに費やせる集中力と継続力はストロングポイントでもあるんです。

 これは「リフレーミング」と言って自己啓発手法の1種なのですが、「しくじり採用」のワークショップでもよくやっていて、例えば自分の短所が怒りっぽい性格だったとしましょう。

 でもそれって、反対から見れば熱意のある人と言えなくもない。つまり、自分がダメだと思っていた短所であっても、見方を変えるだけで長所にもなりうる、ということです。

 そうやってまずは自己嫌悪に陥らないように、自分自身のストロングポイントをしっかり再認識してもらうことも、第二新卒が就活を成功させる上で大事なことなんですよ。

――なるほど。会員さんにエンジニアとしての知識や経験がなくても大丈夫なんですか。

木村:「techCompass」は入会から3か月で正社員を目指すという方針でやっていて、受講料はいただいておりません。講師陣にも現役エンジニアが揃っているので、「Java」や「PHP」といったプログラミング言語を学んで就職することも可能ですし、面談対策もしっかりします。

 ただし、私たちの仕事はあくまでもサポートがメイン。未経験の会員さんには「現状を変えてステップアップするぞ!」という上昇志向や、最低限の自己解決力は備えていて欲しいですね。

年収が100万円アップした卒業生も

しくじり採用

参加者のまなざしは真剣そのもの

――研修を経て就活が成功すれば、収入アップも期待できるのでしょうか?

木村:弊社から巣立っていった会員さんの中には、前職と比較して年収が一気に100万円以上アップした人もいます。

――それはかなりアップしましたね。

木村:そもそも彼は非常にスキルの高いエンジニアで、現場でもとても重宝がられていました。今回の転職ではその適応力よりも本来の彼の強みを求めている企業に運よく出会うことができ内定に繋がったのだと思います。まさにピタッとハマったという印象です。

 なので収入アップした人は「エンジニアをやるなら、とことん上まで突き詰めよう」と、「techCompas」で、スキルの棚卸や断活、さらに面談練習をがんばったので、しっかり結果がついて来たんだと思いますよ。

――今後の展開などがあればお聞かせください。

木村:詳細はまだオープンにできないのですが、4月からスタートする予定のエンジニアに関する新規企画が進行中です。新卒採用からはこぼれてキャリアはないけどやる気はあるという20代の人は、ぜひご期待ください。

<取材・文/永田明輝>

気候変動が進む地球の環境問題どうにかして。そんな雑食系ライター

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