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「みんな抗うつ剤飲んでるから…」超ブラック企業の上司に言われた衝撃の一言

学び

無事に転職を果たすも思わぬ結末が…

ビジネス・女性

 異常さに慣れ切ってしまった経営者や上司の元を離れ、無事に芸能事務所の出版事業部への転職を果たした籠原さん。2社目では、満足する労働環境が得られたといいます。

「残業代も充分につかないような小さな会社でしたが、1社目と比べれば天国みたいでした。オフィスもキレイだったし、寝袋で雑魚寝している光景もない。自分たちの思い描いた企画でやりたいように書籍を作れていたので、自分なりにはだいぶ楽しかったです」

 しかし、運命とは皮肉なもの。ある日、籠原さんをはじめとする社員たちは、経営者から呼び出されて思わぬ言葉を聞かされます。

消えた経営者から衝撃の一言

「何の予兆もなく『1か月後に会社をたたむから』と言われて、私もみんなもその場で絶句しました。経営者は『必ず次の勤務先を用意する』と言ってくれたのですが、面倒くさくなったのか最後の2週間は会社に来ることなく、電話やメールも繋がらなくなってしまい……。風の噂で聞いた限りですが、その後は芸能関係の仕事からは足を洗って海外雑貨の輸入をやっているみたいです」

 2社目のエピソードは毛色が少し異なるものの、いずれにせよ、籠原さんの体験からはブラック企業に関わった人びとの悲哀がにじんできます。明日は我が身とはよくいいますが、就職先はやはり慎重に選びたいところです。

特集・令和の「ブラック企業」事件簿

<取材・文/カネコシュウヘイ イラスト/パウロタスク(@paultaskart)>

フリーの取材記者。編集者、デザイナー。アイドルやエンタメ、サブカルが得意分野。現場主義。私立恵比寿中学、BABYMETAL、さくら学院、ハロプロ(アンジュルム、Juice=Juice、カンガル)が核。拙著『BABYMETAL追っかけ日記』(鉄人社)。Twitterは@sorao17

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