往復6時間半の「新幹線通勤」をする20代、意地でも赴任しないワケ
近年は都心に近い場所に家を購入する方が増加。平均通勤時間はひと昔前に比べると短くなっています。
その一方でヤフーのように新幹線通勤を支援する制度を導入する企業もあり、遠方から新幹線通勤をしている人も徐々に増えているそうです。
浜松勤務の日は6時前に起床
機械メーカーの技術職として働く須藤光夫さん(仮名・29歳)は、1か月単位で地方の系列工場での業務を命じられることが多いとか。
昨年も静岡県浜松市内の工場に3か月の期間限定で勤務していましたが、新婚直後だったため、単身赴任はせずに横浜市内の自宅から毎日新幹線で通っていたといいます。
「工場の始業時間に間に合うようにするためには新横浜駅7時20分発のひかり461号に乗らなければなりませんでした。けど、同じ横浜市内でもウチから新横浜までは結構時間がかかり、毎朝家を出るのは6時半。
都内にある本社出勤なら7時半まで寝ていられるのですが、浜松勤務の間は6時前には起きなければいけなかったのでそれが大変でした」
月に何日かは終電に間に合わなかった
新幹線は朝の時間帯で多少混んではいるものの自由席にも空席は残っていたとか。新横浜から浜松まで、ひかり号で70分ほどかかりますが、座って行けるため「そこに関してはよかった」と須藤さん。
ただし、問題は帰宅時。普段は定時の17時半で終わるので、浜松駅18時12分発のひかり476号に乗れば20時半ごろには家に帰ることができたそうですが、残業で遅くまで工場に残る日もあります。
「機械のトラブルは僕の担当で、その場合はどうしても遅い時間まで作業しなければならないので。でも、東京行きの新幹線の最終列車は22時前に出てしまい、間に合わずに月に何日かは現地のビジネスホテルに泊まっていました」
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