安倍首相「桜を見る会」の呆れた実態を、若者はどう見るべきか<ダースレイダー>
僕らは「税金」を課金している
ダースレイダー:ガチャを回すときに課金しますよね。お金を入れてガチャを回してアイテムを集めるわけですけど、実は現実にも、20歳以上の人は税金という課金をしている。
つまり、このゲームに対するエントリー費をすでに払っているわけ。だけどプレイしないで課金だけされてしまう、っていう状態を、「あれ、これもったいねえな」という見方で現実に参入してみましょう、と。
そこからはガチャを回し続けて、何が出てくるか?っていう。まず、桜を見る会の招待状ってのが出てきた。これをジャパンライフっていう詐欺のマルチ商法の会社がPRに使ってたぞ。
PRに使ってた招待状の下に「60」っていう数字が書いてあるぞ、この数字の意味は何なんだ!って考えると、どうやらこれは首相から招待した人についてる番号らしい。小泉純一郎首相のときは60は首相枠だったと。ところが、酒田さんに聞いてもはっきりしない。じゃあいつ変わったんだ……と。
これが全部推理小説だと思って考えたら、2時間のサスペンスドラマとしては非常によくできている。ただ日々流れてくるニュースでも、漢字がいっぱい並んでる、いかにもエンターテイメント性のない肩書きの人が出てきて……とかそういうのはすっ飛ばしていい。
「あれ、ここの部分ってどうなってんの?」っていう興味を持ってみる、つまりガチャを回し続けると、非常に面白くなってくると思います。
イライラしても“ゲーム感覚”になる
ダースレイダー:ヒアリングに関しては、野党に「いい加減やめろ」という声もあるけど、なんで追及しているかというと、これは政府が答えてないから。
そこで、酒田という登場人物をゲームとして攻略するにはどうすればいいのか考えてみる。これね、ずっと同じ問答をしているように見えるんですけど、ヒアリングを20回以上やっている間に、ちょっとずつボロがでてくるんですよ。そこで、ゲーム感覚で整合性を取っていく。
ちなみに前提として、彼は官僚で、“嘘をついちゃいけない人”なんですよ。僕らがプレイヤーとしてコントローラーを握っていて、僕らが入れたコマンドで動いているのが野党議員だと考えるとわかりやすいけど、官僚サイドは何か言いたくないことがある場合、嘘をつかずに言うっていうテクニックを使ってくる。
これを、何回も質問を重ねることによって得られた回答を組み合わせると、「あれ? ぽっかり穴があいてるぞ」っていうところが見えてきて、それが本当のことだったりする。こうやってゲーム感覚で見ていくと、イライラするようなヒアリングも楽しめるようになります。