ドンキ「1万円以下スーツ」の実力を専門家に聞く。評価は厳しめだが…
リクルートスーツや、就職後2着目のスーツをどこで買うか。最近はユニクロやしまむらなどのアパレルブランドで、1万円未満の高品質スーツが売れられていて、20代ビジネスマンの支持を集めています。
そんななか、あの「ドン・キホーテ」でスーツが売られているということは、どれくらい認知されているのでしょうか。
今回は1万円以下で並ぶ“激安スーツ”のクオリティを、『真似するだけで印象が劇的によくなる 38歳からのビジネスコーデ図鑑』(日本実業出版社)の著者、森井義行氏が検証してみました(以下、森井氏寄稿)。
ドン・キホーテ銀座店でプロがチェック
「ドン・キホーテでスーツが売られている」というのをどれだけの人が認識していたでしょうか? 私もブランド物のサングラス、ボクサーパンツ、ネクタイなどを見かけたことはあるものの、「ドンキ」と「スーツ」があまり結びつきませんでした。
でもネクタイを扱っているということは、当然スーツもあるはずですよね。
私がチェックした銀座店では、広いフロア面積に対して20着ほどのスーツが陳列されていましたが、恐らく意識的にスーツを探しに行かない限り、そう簡単には見つけられないような印象です。
売り場には9880円と7980円の価格帯、2種類のスーツが並んでいました。9880円のスーツには「メーカー¥19980の品」という表記が。常に半額で売られているのでしょうか。
アンダー1万円で2種の価格帯
どちらもシャドーストライプと呼ばれる織りがある黒いスーツ。いわゆる通勤電車で見掛けるサラリーマンが着ているスーツそのもので、高級感はありませんが、パッと見たときの印象は紳士服店で並んでいるものと遜色ないよう見えます。
また、S・M・Lのような画一的なサイズではなく、JIS規格に基づいた紳士服同様、A5・Y6というように身長・横幅によって体格に合わせられる展開です。オーダーメイドではないので、自分のサイズが欠けている可能性もありえますが、近いサイズを選ぶことで、チグハグに見えることはなさそうです。