内定先の人事から「ホテルに行こうよ」。私が体験した“就活セクハラ”報告
笑いながら「ホテル連れてくぞ」
内定が出たあと、担当人事に「お祝いしたいから食事に行こう」と言われました。正直行きたくはありませんでしたが、入社後も関わる人物であったため、どうしても断りきれませんでした。
お酒が回ってくると、先日と同じく下ネタ発言の雨嵐を浴びせられるハメに。さすがに不愉快になり、無愛想に受け流していると「おい、ホテル連れてくぞ」と笑いながら言う担当人事。本人なりの冗談なのでしょうが、これから上司になるという立場なのに……。
そして「彼氏は?」「経験人数は?」と、矢継ぎ早に繰り出される、ご時世的に当然アウトであろう質問の数々。呼吸を置く暇すら与えられず、その場に釘付けにならざるを得ませんでした。とにかく時間が早く過ぎるのをひたすら待ち続けました。
結局この日は無事に帰ることができました。
実は既婚者だった人事
それから「配属先への説明がある」と、三たび食事に誘われました。実は前回の食事以降も何度か誘われましたが、他の用事や体調不良を理由に断っていました。
配属先に関する説明なら、いわゆる「打ち合わせ」のようなものだろうと考えた私は油断し、指定されたお店に向かうことに。しかしその予想は早々にくつがえされます。配属先の「はの字」も出ないうちに、またもや中身のない下ネタ話。そして実は既婚者であるという告白に加え、結婚生活の愚痴を聞かされるという生き地獄……。
あらかじめボディタッチをするのが決まっていたかのような横並びのカウンター席。時間が経つにつれ、頭を撫でられたり、体を寄せられたりして、さらに不快指数はカンスト寸前に……。
ひと通り自分語りが済んで満足したのか、いつもより早めに解散を示唆されたことで安堵したものの、会計時に「気持ちだけでいいから、お金出してくれる?」と言われました。今まで担当人事との食事は経費での支払いだったため、「私的な食事なの?」と半額差し出しましたが、不安な気持ちは加速します。
店を出たところで「駅まで送る」と言われ、近道薄暗い裏道を通りました。そこで「1回してみようよ」と耳元でささやかれ、ゾッとしました。そして住宅街の中に入るにつれ、「ここ俺の家なんだよ。寄ってけば?」と真顔で言うのです……。