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日ハム大田泰示が年俸1億円…トレードで花開いたプロ野球4選手

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藤田一也:守備の名手は東北の地で日本一へ

藤田一也

※画像は公式ブログより

 2019年11月26日、東北楽天ゴールデンイーグルスの藤田一也は契約を更改し、16年目のシーズンを迎えることとなった。彼もまた、トレードで楽天入りを果たしたことで、選手としての好機を掴んでいる。

 プロ入り後、7シーズンを過ごした横浜ベイスターズ(2012年からは横浜DeNAベイスターズ)では、小技を得意としながらも「準」レギュラー止まり、常時出場には至らなかった。8年目のシーズン途中に訪れたトレードが大きな転機となる。

 楽天では守備での高いポテンシャルが一気に注目を浴びる。守備範囲が異様なまでに広く、打球を掴んでからスローイングまでの動きを瞬時に行う身のこなしは、ファンから大いに喝采を浴びた。

 移籍2年目にはレギュラーに定着し、2013年の優勝年をはじめ、3度のゴールデングラブに選出され、ベストナインにも2度輝いている。またチームにおける選手会長にも選ばれるなど、首脳陣からも大きな信頼を寄せられる存在となった。ここ3年程は出場機会が減少しているものの、売りである内野守備は今なお、錆びついていない。

矢野燿大:縦じまを着て、選手、さらには監督に

矢野燿大

※画像は公式サイトより

 現阪神監督の矢野燿大も、ユニフォームを変えたことで大きく野球人生が変わった一人だ。中日時代には捕手以外にも外野手としての出場もあったが、レギュラー定着には至らなかった。しかし1997年オフに大型トレードによって阪神の一員になると、正捕手として定位置を掴むことに。

 阪神在籍時には吉田義男、野村克也、星野仙一といった球界を代表する指揮官のもとで信頼を勝ち取り、長年、扇の要としてチームを支えた。打撃でも打率3割を2度記録するなど、攻守において欠くことのできない存在となる。2度のリーグ優勝に貢献し、日本代表にも選出され、2008年の北京五輪に出場している。

 現役引退後は評論家などを経て、2015年からは指導者として、再び縦じまのユニフォームを着ることとなる。コーチ、二軍監督を歴任し、今シーズンからはついに一軍の指揮官に就任。1年目からチームをAクラスに導いている。

<TEXT/佐藤文孝>

新潟県在住。Jリーグ、プロ野球、大相撲やサッカーW杯、オリンピックなど多くのスポーツの現場に足を運び、選手、競技から伝えられる感動を文章に綴っている

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