ワークマンプラス、ビジネスコートにも使えるのは?最注目アイテムを紹介
アウトドア、スポーツウェア、レインウェアにおける高機能アイテムを一般向けに提案する「ワークマンプラス」。現場で働くプロ向けの作業着を扱うワークマンの知見を活かした低価格のカジュアルウェアとして、今まさに注目が集まっています。
秋に行われた「過酷ファッションショー」では、大雨や暴風をモデルに噴射することにより機能性を訴える演出が話題になりました。
そんなワークマンですが、ビジネスファッションの防寒にとっても有効なのでしょうか。『真似するだけで印象が劇的によくなる 38歳からのビジネスコーデ図鑑』(日本実業出版社)の著者がお伝えします。
驚きの高機能!注目の「フィールドコア」
用途に合わせた複数のラインナップが並ぶワークマンプラス。なかでも、プロ向け作業着の機能をカジュアルウェアに落とし込んだ「フィールドコア」というラインにそのアイテムはありました。「防寒裏アルミシリーズ」と呼ばれるこのアウターは、これまでのファッションアイテムではあまり見かけることがなかったアルミプリントの裏地が採用されていたのです。
アルミプリントは、体温を反射させることで保温効果を高める効果があります。ファッションアイテムとしてアルミプリントを採用したダウンジャケットを見掛けたことがありますが、お値段は3万~4万円でした。ところが。ワークマンプラスでは「防寒裏アルミコート」が4900円という驚きの価格です。
ビジネスファッションとの相性を読み解く
防寒裏アルミシリーズは、ブルゾン、パンツ、コートのラインナップがあります。ビジネスファッションの多様化は進み、スーツ量販店であっても通勤用スニーカーが並ぶ時代です。とはいっても、どんなアイテムでも合わせられるわけではありません。
例えばダウンジャケットは文字通り「ジャケット」の役割も果たします。街でジャケットの上にダウンを羽織っている人を見掛けることがありますが、これは完全なNGであることをご存知しょうか。ダウンからジャケットがはみ出してしまっている姿は、「ジャケットにジャケットを重ね着」という意味不明な着こなしになってしまうからです。
だからこそジャケットの上に羽織ることを想定する場合、裏アルミシリーズのコートタイプを選びましょう。オフィスカジュアルの通勤コートとして活かせます。カラーバリエーションとして、黒・紺色を選びがちですが、アウター自体がカジュアル寄りなので、カーキを選びたいところです。
1960年代のロンドンで流行した、ジャケットやスーツの上にミリタリーコートを羽織るモッズコートのような感覚で着てみてはいかがでしょうか。
裏アルミシリーズのシャツジャケットに注目
今回ワークマンプラスをチェックして、最も注目したアイテムは、裏アルミシリーズのシャツジャケットでした。
こちらは中綿が入ったシャツ型ブルゾン。ネルシャツのようなチェック柄がプリントされた一品です。こちらも価格は驚きの2900円でした(※現在庫限りにてオンラインストア今期販売分終了)。
細身の黒・濃紺デニムにスニーカーを合わせるだけで、こなれた冬の私服コーデが完成するイメージが湧きました。厚みはさほどありませんが、アルミプリントが施されているので保温性を期待できるのではないでしょうか。
プロ向けの高機能をカジュアルウエアに落とし込んだワークマンプラスの今後から目が離せません。
<TEXT/森井良行>