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実は格安SIMよりお得?スマホ大手「大容量50GB」の使い方

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50GBってスゴいの?

2人でスマホ

 50GBという通信容量があれば、先ほど紹介した「DAZN」や「Slingbox」を実用的に楽しむことができる。もちろん場合に応じて「容量節約モード」に切り替える必要は生じるだろうが、ほんの数日で通信容量が枯渇するというような事態にはならないだろう。

 また、ある種のサービスとの通信はカウントフリーで使うことができる。各社によりサービスの内容は異なるが、YouTube、LINE、AbemaTVなどが含まれており、どれだけ視聴してもノーカンとなる。対応するサブスクリプションサービスの契約と合わせて検討するのも良いだろう。

 大手キャリアの担当者も、この大容量を誇っている。

「格安SIMとの差別化のために、本当は“容量無制限”としてアピールしたいんですが、ファイル共有などでテラバイト級の通信をするユーザーが出てきては公平さを欠くので、それはできないんですよね。これだけあれば大丈夫だろう、ということで決めた容量が月50GBです」

自宅のISPはもう要らない時代に!?

 50GB級のプランについては、スマートフォン本体の月賦などを別立てとして考えた場合、月8000円の内外が相場といったところになる。確かに高いが、通信費全体として考えると、節約の余地は別のところに見出だせる。

 ここ数年に起こった大きな変化として、一人暮らしの若者が、新居でISP(インターネットプロバイダ)を契約しない傾向にあると言われている。パソコンではなく、主にスマホやタブレットでネットを見るユーザーは、自宅回線の必要性を特に感じていないのだろう。またスマホのテザリング機能を使えば、パソコンや、「Wi-Fiモデル」のタブレットをネットワークに接続することもでき、不自由がないのだ。

 そう考えると、大容量と高い通信速度を両立した大手3社のSIMを契約し、自宅でのネット利用もそれで補うというのは、一人暮らしの会社員にとってかなり「アリ」な選択肢に思えてくる。

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