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駅の自販機で「スープ缶」が人気。JR東日本が語る、開発秘話

暮らし

「ふかひれ」「麻婆スープ」を試飲

 インタビューを終えて、早速「旨辛 麻婆スープ」と「ふかひれスープ」を味わってみました。

麻婆スープ

「旨辛 麻婆スープ」価格140円。永谷園とともに開発された

 パッケージをひと目見て、唐辛子のピリッとした辛さが刺激的な麻婆 が、スープになっていることに驚きます。しかし、缶を開けてみると中には意外にもさっぱりとしたスープが入っていました。

 まずは一口味わってみると、麻婆特有の山椒の辛味が口に広がります。そして後を追うように、旨味と一体になった豆板醤系の辛さがやってきます。麻婆の汁をそのまま飲んでいるという感じではなく、もしも麻婆がスープだとしたらこんな味だろう、というイメージを体現しています。

 なかには大豆そぼろが入っているので、空きっ腹を満たしてくれるのもありがたいところです。

 後味は心地よいしょっぱさが後をひいて、ついもう一杯欲しいな、という気持ちにもなってきます。

「ふかひれスープ」のほうのお味は?

ふかひれスープ

「ふかひれスープ」

 続いて「ふかひれスープ」です。キャップを開けると、ごま油の香りが鼻腔を刺激します。飲んでみると、ふかひれそのものが入っているわけではないものの(気仙沼産ふかひれのパウダーを100%使用)、ふかひれがスープに溶け出したような味わいです。

 味わえば味わうほど、しいたけや生姜、ニンニクなどの隠し味が感じられ、さすが発売を一年延期して開発しただけあって、味に奥行きがあるなと感じました。

 女性にうれしいコラーゲンが配合されたスープは、全体に粘り気があってまるでコラーゲンそのものを飲んでいるような感触もあります。

 麻婆スープやふかひれスープなど、一見度肝を抜かれる新商品ですが、数年がかりで開発しただけあって、いい意味で想像を上回る味でした。特に、通勤や営業で疲れた体にあったかい塩気が欲しい時などは最高でしょう。この冬はエキナカの自販機で、新しい缶スープに挑戦してみませんか?

<TEXT/木下陽一>

殺伐とした日本でのんびりとした日々を送るライター。様々な経験を経て、今はもう悟りの境地に至りたいけれど、なかなか至ることができない中年のおじさん

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