駅の自販機で「スープ缶」が人気。JR東日本が語る、開発秘話
飲み会終わりの〆の一杯代わりにも
――従来のコーヒーやお茶、ジュースに比べて売れ行き、反響などで違いがあればお教えください。
小室:エキナカの自販機では、水やお茶などはラッシュ時間帯が過ぎて駅の利用者の数が減ると、売れ行きも下がっていきます。しかしながら、スープ飲料では15~18時と20~23時頃にも山が盛り上がるタイミングがあります。前者は夕飯前の小腹満たしに、後者は飲み会終わりの〆の一杯代わりとしての需要だととらえています。
――どんな客層にスープ缶は売れていますか?
小室:当社の自販機は全体でみると、男性7割・女性3割という比率で、それはスープ飲料全体にも言えることです。しかし、過去に発売した生姜チキンスープという商品ではその比率が6.5:3.5になるなど、想定するターゲットによりその比率は若干変わってきます。
最大9種類のスープ飲料を見つけられる
――既存の商品も含めて特に売れているものはどれですか?
小室:スープ缶であれば、強いのはやはり定番のコーンスープ系です。特にリキャップ(キャップができるタイプ)商品の実績が好調です。スープ缶以外では、水やお茶となります。これはどの自販機でも販売しているためです。
――どこの自動販売機に行けばスープ缶が購入できますか?
小室:JR東日本管内の駅構内に設置されているアキュアの自販機で販売しています。1つの自販機ですべての種類のスープが販売されているわけではありませんが、少し足を伸ばしていただければ最大で9種類のスープ飲料を見つけていただくことが可能です。