「合コンでは職業を逆詐称」タワマン起業家女性が語る、息苦しさの正体
「男性が外で稼ぎ、女性が家事をする」というジェンダー規範は、もはや過去のもの。女性が社会で活躍するのが当然のこととして現代では受け入れられています。
しかし、女性が社会進出する一方、バリバリ稼ぐ女性はある種の恋愛しにくさを感じているのだとか。民泊事業で成功し、中央区のタワマン高層階で一人暮らしをしている女性経営者の大神麗子さんに話を聞きました。
稼ぐ女性は○○な男性が好き?
年収についてズバリ聞いてみると、「税引き前でギリ9桁、税引き後だと8桁後半になります」と、かなり稼いでいる様子。
そんな彼女は現在「彼氏はゆる募中」とのこと。元カレについてたずねると、「以前は、会社経営の30代の方とお付き合いしていました」と回答。やはりお金持ちの男性が好きなのかと思いきや、
「それは違いますね。たとえば、親の財産を引き継いだボンボン、反社会的な手段で稼いでいる人、宝くじに当たっただけなどの人には、全く興味がないです。私はその人が持つ賢さや、ストイックさ、勤勉さなど、自分で切り開いていく能力が好きなんです」
と、因果関係が逆だと主張します。ちなみに男性の外見に関しては「特にはこだわりはありません」と、あくまで能力や内面重視でパートナー選びをしていると語ります。
合コンでは職業を逆詐称する理由
異業種交流会などで、経営者や投資家と知り合う機会が多い大神さんですが、普通の会社員との出会いもあるといいます。「初対面の男女が集まる飲み会に参加することもありますが、色々と気苦労が多いんです」と、あまり乗り気ではない様子。その理由を聞いてみると、
「特に職業の話題になると、気を遣ってしまいます。男性のなかには、自分より稼ぐ女性に対して、プライドが傷つくと感じたり、露骨に態度が変わる人もいるので。だから仕事の話になったら『アパレルでバイトしている』とか適当に回答しています。嘘はよくないですが、せっかくの場なのでみんなで楽しく飲めたほうがいいかなと」
合コンで仕事や年収を盛る男性はしばしば見受けられますが、大神さんの場合、逆詐称していたとは。
「以前、商社マンと食事する機会があって『今度、〇〇が美味しい店に連れてってあげるよ』とか口説かれてたんですけど、たまたま知り合いの経営者が同じ店にいて、見つかってしまいました。OLの設定だったのに身バレして、彼より稼いでいたことに引かれたのか、その場から姿を消されたんです」
男性を立てる嘘は、気まずい経験をした彼女なりの気遣いなのかもしれません。