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ターミネーターは現れない。AI時代を生き残る、本当に必要なキャリアは?

学び

 同じ釜の飯を食べたら同じクソしかでません。今いる会社の人だけとの付き合いではチャンスは狭くなる一方です。

事業ライフサイクルのどこが自分の資質にあっているか

 ぶっこむ先を選ぶとき、どうしても外してはいけないことがあります。それは、事業のライフサイクルのどこが自分の資質にあっているかです。

「導入期」「成長期」「安定期」「衰退・再展開期」のどこに自分が向いているかを外すと痛い目にあいます。大企業で課長として活躍したので、ベンチャーに鳴り物入りの幹部として移ったけど、合わない。活躍できないなどの“あるある”は、安定期にあった資質の人が成長期に移ったからゆえに起きる悲劇です。

 猪八戒は如意棒を使いこなせないように、「キャラ」によって使える武器は決まっているのです。

 格闘技ゲームの速キャラが力の武器や技を使おうとしても機能しないことと一緒です。業種や職種がなくなっても事業のライフサイクルは変わりません。事業ライフサイクルのどこに自分の資質があっているかは、キャリアの「土台」です。向いている土台は速くラクに勝てるので、しっかり踏みしめ、そこはでないようにしましょう。

<TEXT/松本利明>

人事・戦略コンサルタント。外資系や日系の大手企業から中堅企業まで24年間、600社以上の人事や働き方改革に従事。『「稼げる男」と「稼げない男」の習慣』(明日香出版社)、『「ラクして速い」が一番すごい』(ダイヤモンド社)はベストセラー

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