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2019東武ファンフェスタが開催。珍しい車両が勢ぞろい

暮らし

最大の目玉は車両撮影会:その②

○634型スカイツリートレイン(初)

東武鉄道

車両撮影会終了後、“634型そろい踏み”のサプライズ

 6050系を改造したジョイフルトレインで、2012年に登場。不定期特急や団体専用列車として運行されている。車両撮影会では3・4号車が展示され、終了後、1・2号車(後述の30000系を牽引した模様)と並ぶサプライズがあった。

 なお、3・4号車のデジタル方向幕は「スカイツリートレイン 会津高原尾瀬口」を表示。

○30000系(7年ぶり5回目)

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去就が注目される30000系と後述の20000系

 1996年に営団地下鉄(現・東京メトロ)半蔵門線直通用として登場。1997年、伊勢崎線の複々線延伸に伴う輸送力増強用としてデビューした。2003年、ようやく“本来の運用”に就いたが、現在は大半の車両が東上線に移った。

 展示された31606編成は、相棒の31406編成共々改造工事の真っ只中で、完成後は東上線にコンバートされるものと思われる。このため、デジタル方向幕は無表示、ヘッドライトも無点灯となった。

○20000系(初)

 日比谷線直通の第2世代車両で、1988年に登場。意外にも初のヒノキ舞台。これまで派生車両の20050系、20070系、日光線南栗橋以北及び宇都宮線用にリニューアル改造された20400型はすでに展示されていた。

 日比谷線直通車両の世代交代が終盤に差し掛かっており、「20000系」としての展示は、最初で最後になるものと思われる。なお、方向幕は「六本木」を表示。

6050系混色の団体専用列車

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前日に引き続き、団体専用列車として運転される「往年の6000系リバイバル車両」(特別な許可を得て、線路内で撮影)

 東武ファンフェスタの特長のひとつとして、記念の団体専用列車が運転されることだ。2019年は先述した500系リバティ臨時電車ツアーのほか、日光線開業90周年を記念し、「『東武日光線全通90周年記念』6050型で行く東武ファンフェスタ2019 臨時電車ツアー」(企画:東武トップツアーズ)が催行される。

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再現された6050系カラーと6000系カラーの混結

 このツアーは6050系の「往年の6000系リバイバル車両」と通常塗装車を混結した4両編成で運転。13時45分に南栗橋車両管区留置9番線から発車し、板倉東洋大前と新鹿沼で撮影会を行なったあと、鬼怒川温泉へ。目玉は「往年の6000系リバイバル車両」とSL〈大樹6号〉下今市行きの蒸気機関車がホームに並ぶツーショット撮影会だ。

 終了後、参加者はSL〈大樹6号〉下今市行きで締める。

 東武職員によると、近年は団体専用列車の運行が減少しているという。また、6050系の花形だった快速系列車が廃止されたことで、団体専用列車として運用できる余裕があるそうだ。読者のみなさんも「往年の6000系リバイバル車両」の団体専用列車を計画、検討してみてはいかがだろうか。

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