優秀なリーダーになるために必要な“たった1つの能力”
恐れずに未来を語ってみよう
ビジネスを推進していく上では、さまざまな問題が出てきます。お客さんからのクレームがたくさん届いた、売り上げが思ったように上がらない、大切に育ててきた部下が他社に転職してしまう……。あなたも毎日毎日いろんな問題に立ち向かい、原因を特定し、それに対する解決策を立案・実行しているでしょう。
しかし、これを続けていればリーダーになれるかというと、そんなことはないのです。もちろん、そうやって問題を解決できれば、優秀なビジネスパーソンとして認知され、仕事は楽しくなり、待遇も良くなる可能性は高いです。
しかし、出てくる問題を解決するだけでは、「人を導く」というリーダーの本質的なミッションを達成することはできません。では、どうすれば人を導くリーダーになれるのでしょう。
ぼくは、それは「未来をありありと想像し、それを語り、伝えること」だと思っています。単に日々起こる問題を解決するだけではなく、自分の組織のミッションを定義し、1年後、3年後、5年後、10年後、50年後に世界にどんなインパクトを与えるか、それをありありと語ること。それこそ、リーダーがすべきことだと考えています。
偉大な経営者もやっている
現に、強力なリーダーとして名前が挙げられる人は、ほぼすべてこれをやっています。
ソフトバンク創業者の孫さんは300年単位のビジョンを語っていますし、Amazon創業者のジェフ・ベゾス氏も創業当時から倉庫・物流機能の強化が競争力の源泉であることを信じ、語り、今日のAmazon帝国を作り上げました。
目先のことに汲々とするのではなく、奇想天外にも思える将来ビジョンを明確に描き、それを周りに伝えること。普通はこれをする機会にはあまり恵まれないとは思うのですが、ぜひ未来を語るクセはあなたにもつけてほしいと思います。
孫さんやジェフ・ベゾス氏ほどのスケールである必要はありません。あなた自身の1年後のキャリアや、チームの半年後の達成状況でも全然かまいません。
現在の問題をどう解決するかだけではなく、未来に自分や自分の組織がどうなっているか、それはどう世界に影響を与えるか、それをぜひ考えてみてください。そうすることで、あなたは人を導くリーダーとしてのトレーニングを積み、近い将来実際に多くの人を導けるようになりますよ。
<TEXT/Shin>