就職面接で聞かれる質問は「4パターンだけ」覚えればいい
求人・転職ポータル事業と新卒向けキャリア支援事業を行っている吉田敬悟です。新卒就活・転職など“キャリア開発”に関するノウハウを伝えるこの連載。今回は就活や転職で最重要項目とされる「面接」についてです。
面接官から聞かれる質問パターンは数千、数万あるように感じる人もいるかもしれませんが、実はごくわずかな例外を除き、下記の4つしかありません。
① 自分に関する質問
② 企業・業界に関する質問
③ 政治・経済に関する質問
④ 発想系の質問
今回はその4つの特徴と対策を具体的に見ていきたいと思います。
これらをおさえて準備をすることで、応用的に大半の質問に対応することが可能になります。
質問パターン①:自分に関する質問
これは「自己PR」や「学生時代がんばったこと」。転職活動中の人で言えば「前職での仕事内容や実績」などが挙げられます。この質問の特徴は、すべて自分に関することなので、準備する際に新たな知識を取り入れる必要がないということです。
「自分に関する質問」は準備のしやすさはありますが、反面、面接官がもっとも目を凝らして見てくる項目になります。就職活動や転職活動の8割は「自分に関する質問への答え」で決まると言っても過言ではありません。
対策としては、まずは時系列で自分史を書き、自分の過去を整理しましょう。その上で、PRポイントを明確にしていくのです。ここで注意しなければいけないことは、必ず誰か他者に見てもらうということ。いわゆる「他己分析」です。
就活生ならOBや先輩、転職なら転職エージェントを利用しても良いでしょう。他者に自分の評価してもらうことで、自分のPRポイントがより明確になっていきます。
質問パターン②:企業・業界に関する質問
これは「志望動機」や「入社後やりたい仕事」などが当てはまります。この質問の特徴としては、必ず受ける会社に関してしっかりと下調べをしないと、すぐにボロがでるということです。
大概は「自分に関する質問」のあとに「企業・業界に関する質問」が聞かれ、その双方の回答の一貫性を見られることが多いという傾向があります。
対策としては、自分なりに「志望動機」や「入社後実際にやりたい仕事」を考えた際に、その内容が「自己PR」や「前職での仕事内容や実績」と照らし合わせて一貫性があるかどうか? をチェックしましょう。
一貫性が見られない場合は、必ず理由を聞かれますので、それに対して納得のいく答えを準備することが重要です。未経験職種などへの転職では、この準備は必須とでしょう。