ソシャゲに月20万課金で、家庭崩壊した25歳…問題は借金だけじゃなかった
ケンカするのも日常茶飯事
そんな生活を1年ほど続けた金田さん。ゲームを好きに課金して、寝不足に。休日もゲームに時間を割いていました。
「そのうち僕の貯金が尽きかけて、嫁にクレジットの上限を10万円まで減らされて、リボ払いまで手を出しました。ゲームが理由でケンカするのも日常茶飯事でした。結果、妻は子供2人を連れて出ていってしまいました」
ソシャゲがより一般化してきたこの数年、このように課金やゲームへの異常な執着で仕事や家族の関係を悪くしてしまう人も増えているようです。
家族が呆れたのは金遣いだけではない
ソシャゲにハマってしまった人が陥るのは、課金地獄と時間の使いすぎ、それに睡眠不足。そして、身の回りの人たちへの無関心です。
「家族からしてみれば、課金が増えることももちろん不安材料のひとつでしょう。でも、最も不安だったのは、クレジットの上限を引き下げたり、ケンカしたりしても家族に配慮しなかった私にだったのではないでしょうか。
知らない人と繋がって、話ながらできるオンラインゲームはとても楽しいですが、所詮は仮想世界です。途中で気づいてやめてしまうべきだったのでしょうね……」
自分が生きる現実世界との兼ね合いやルールを忘れてしまうと、神田さんのようにお金だけでなく、現実の大切なものまで失ってしまうことになるのかもしれません。
― 特集・借金苦に陥る若者たち ―
<取材・文/ミクニシオリ イラスト/パウロタスク(@paultaskart)>
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