脱・学生っぽさ。大人の私服ファッションはジャケットで決まる
大人っぽい印象を簡単につくる「キーアイテム理論」
キーアイテムは、主にアウターから成り立ちます。いちばん外側にくるからこそ目立ちますし、何よりアウターがいちばんバリエーション豊富だからです。「デニムシャツ」「ジャケット」「ブルゾン」など様々なアウターがありますが、その形・デザインは大きく変わります。だからこそ、これらのアイテムを軸に据えることで、印象に一貫性が生まれやすいのです。
大人っぽく見せたいならばジャケットを選びますし、やんちゃに見せたいならばデニムシャツやブルゾンを選ぶでしょう。一方、私服のパンツといえば、ジーンズ、チノパンくらいですし、印象を大きく左右するほどデザインに違いがある訳ではありません。
なので、つくりたい印象を明確にし、その方向性に従ってアウターを最初に決めます。なかでも、学生っぽい雰囲気から簡単に抜ける方法として、「カジュアルジャケット」をお薦めしています。
というのも、「ジャケット=大人が着る服」というイメージが定着しているからです。ジャケットというアイテムのイメージは、子供が着ている印象がありません。だからこそ、ジャケットの着こなしが上手い人ほど大人っぽく見えます。
週末ジャケットのコーディネート手順
ジャケットと言っても、インナーはシャツとは限りません。襟が付いたシャツを連想する人も多いでしょうが、実際には「シャツ」か「襟がない服」の2種類に分かれます。
襟がない服といえば、カットソー、タートルネック、パーカーなど様々です。これらのアイテムをジャケットに合わせるだけで随分印象が変わります。ポイントは、いずれを選んだとしても“ドレス感”をジャケットに合わせることが大切です。
ここでいうドレス感とは、しっかりした素材によって、生地の厚みを変えることです。たとえば、化学繊維でテロっとした、光沢あるカットソーであれば、ジャケットは薄い生地感でも合いますが、コットン100%の天然繊維であれば、地厚なヘビーウェイトがしっかりして見えます。
服の値段は関係ありません。印象に一貫性が生まれることで大人っぽく見えるのです。私服にコーディネート視点を取り入れてみましょう。
<TEXT/森井良行>