会社の会議資料を作る感覚でできる「地味な起業」3パターン
プレゼン資料を作るだけ「PowerPoint作成」
いわゆるプレゼン資料の作成です。セミナー講師の中には、スライドを一切使わず(というより使えず)、ホワイトボードだけで説明する人もたくさんいます。
でも、説明用の資料を1枚作るだけで、セミナーのクオリティはめちゃくちゃ上がります。そこで僕は「スライドやレジュメがあったほうがいいですよ!」と提案し、PowerPointで資料を作成していました。中身は本人にヒアリングした内容をもとに、僕がセミナーの内容に応じて整えていきます。今では、どういう資料を作れば売れるセミナーになるのかを熟知しているつもりですが、当時はセミナーの流れを素直にスライドにするだけでした。
PowerPointでプレゼン資料を作成するスキルがあれば対応できますし、書店でPowerPointを使った資料作成のテキストを探して読めば、それなりにきれいな資料を作ることができるはずです。資料には画像を入れることも多いので、前述の「画像作成」の作業ともからめやすいと思います。
いずれにしても、PowerPointのスキルは、チラシやパンフレットを作成する際にも役立つので、一通りマスターしておいて損はありません。
■ PowerPoint作成
<報酬の目安>
社内・社外プレゼン資料の作成:1件1000円程度~
起業家が開催するセミナーで使用するスライドの作成:1件1000円程度~
<まとめ>
① プレゼン資料作成のスキルがお金になる
② 画像作成の仕事ともからめやすい
③ 書籍やネットで調べればデザイン性もアップできる
これからの時代に不可欠「スマホ動画編集」
スマホを使って集客目的の動画を撮影し、編集する作業です。店舗だったら、お店の雰囲気を動画に撮って紹介する、講師業だったら、セミナーの内容を5分くらいの告知動画にまとめる、みたいな感じです。
基本的に、ホームページに動画を載せることで、めちゃくちゃ反響は大きくなります。1分間の動画の情報量は、3600ページ分のウェブサイトに相当するともいわれています。5Gの時代になるにつれて、動画の需要はますます高まっていきます。これからの時代、動画による情報発信は不可欠になっていきます。それでも、「動画の編集はちょっと……」という起業家も多いので、地味な起業をする人にはチャンスが大きい仕事だと思います。
「スマホで動画を撮ることはあるけど、編集したことはない……」という人も大丈夫です。僕の場合は、「iMovie」というアプリをインストールして、それを使って動画を編集し、必要に応じてテロップなどを挿入し、YouTubeにアップするという段取りで作業していました。「iMovie 編集の仕方」や「YouTube 動画 アップの仕方」などで検索すれば、基本的なやり方はマスターできます。
もちろん僕も、動画撮影には技術的に向上の余地がたくさんあることを知っています。でも、動画撮影では、技術よりも「何を撮るか」を決めることのほうがはるかに重要だと考えています。誤解を恐れずにいうと、撮るべき内容さえ撮って結果を出せれば、技術的には素人レベルでもOKなのです。動画のできないクライアントさんからしたら、そこまでプロレベルのクオリティも必要にしていません。
何を撮って編集していけばいいのか、サポートしている人とコミュニケーションを取りながら探っていきます。むしろ、そのコミュニケーションに力を入れたほうがいい結果に結びつきます。
■ スマホ動画編集
<報酬の目安>
セミナー動画の編集:1本1万円程度~
YouTube動画の編集:1本2000円程度~
結婚式用の画像と音楽をつないだ動画作成:1本1万円程度~
<まとめ>
① 動画はこれからの時代に不可欠の要素
② 初歩的なスキルがあればOK
③ 大事なのは「何を撮るか」ということ