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家を買うなら新築か、中古リノベか?プロが分析する得な選択

暮らし

新築より中古のほうが売れている

 続いて、購入するなら新築と中古物件のリノベーション、どちらがオススメなのだろう。

「これは個々のお客様によってケースバイケース。ただ、近年は新築よりも中古物件の需要が増加し、販売数は中古が新築を逆転している状況です。

 我々としては、経済性とデザイン性、そして自由度を重視するなら、中古物件をリノベするやり方をオススメします。やはり新築と中古では金額的な差額も大きいですから。

 もちろん新築は素晴らしいですが、安心できる中古を買って、余ったお金は自分たちの好みに合わせたリノベを楽しんでみたり、趣味や旅行にお金を使うのも全然ありです。無理に背伸びして新築を購入するよりも、余裕のあるほうがトータル的には豊かなライフスタイルを楽しめる気がします」

譲れない条件と予算の折り合いをつけよう

タワマンからの景観

 新築にこだわりがないのであれば、中古物件のメリットは多そうだ。そして階数や方角の違いで価格も上下する、ということも忘れてはいけない。

「マンションの場合は、階数が高いほど価格は上昇する傾向にあります。方角は太陽光の入りやすい南向きが、北向きよりも高額。ご自身の予算としっかり向き合いながら検討してください」

不動産探しで損しないお金の知識

 これらを踏まえたうえで、不動産購入時の「お金」について抑えておきたいポイントは次の4つにまとめられる。

・仲介業者の選定は重要。物件調査がいい加減だったり、ゴリ押し営業する悪徳業者は避ける。
・住宅ローン控除・すまい給付金を利用することで負担軽減につながる。
・新築にこだわりがなければ中古のほうが金銭的メリットは大きい。
・マンションの場合は階数、そして方角も物件の金額に加味されているので要チェック。

 これらを理解した上で自分の身の丈に合った理想のマイホームを探そう。

<取材・文/永田明輝>

1977年、兵庫県生まれ。O型。建築的なアプローチだけでなく、ファイナンシャル・不動産的視点は元より、カテゴリーやジャンルにとらわれない視点を持ち、ゼロリノベを通して新しい「住まい」を提案している

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