コクヨが、ぺんてるの筆頭株主に。文房具最大手の職場環境は?
大手だけあって組織系統はバッチリ
今回、ぺんてるの株主となる流れの中で、やや一方的な手法が目についたコクヨ。働く人の環境はどのようになっているのだろうか。年間2000万人が訪れる企業の口コミ・給与明細サイト「キャリコネ」に寄せられた口コミから紹介したい。
さすがは国内最大手、まずはその大手としてのメリットがあげられている。
「大手企業であり、やはり組織としてしっかりしている。何かトラブルが起こったり、担当者がやむを得ない事情で勤務継続が難しくなってしまった場合、組織でフォローする体制ができている。
個人商店化しやすい業界ではあり、コクヨとしてももちろんその傾向もあるが、やはり大手企業だけあってフォロー体制が組めるという事は大きなメリットだと思う」(インテリア関連職/30代前半女性/正社員/年収600万円/新卒入社3~10年未満/投稿時に在職/2019年度に関する口コミ)
女性が働きやすい環境ではあるものの…
また大企業の中には旧態依然とした体制の会社も多いが、コクヨの口コミからは柔軟な社内環境も見受けられる。
「女性の管理職登用も積極的に行っている。むしろ、女性が管理職になりたがらない傾向が強いと思われる。処遇につき、男女に差はないと思われる。ただし、営業部門については、男尊女卑は存在する可能性も否定できないが、その他部門については、女性だからといって、冷遇されることはなく、実力に応じて、出世できる環境であると思う」(その他/40代前半女性/正社員/年収800万円/2017年度に関する口コミ)
女性の働きやすい環境であるようだが、一方で、このような口コミも寄せられている。
「オーナー企業なので、何らかのバックグラウンドがあった方がやはりスピードは速い。うまくいって営業本部長クラスまでいくが、その後定年前に階級と給料が落とされる慣例になっており、最期まで勤めるよりはどこかで見切りをつけたほうが最終的な年収や立場を考えると良いと思う。」(代理店営業/30代前半女性/正社員/年収430万円/2016年度に関する口コミ)
私たちが普段何気なく使っている文房具。その裏には働く人のやりがいや苦労、そして経営層の思惑などが絡んでいる。コクヨ、ぺんてる、そしてプラス。文房具企業の覇権争いは当面続きそうだ。
<TEXT/菅谷圭祐 データ/キャリコネ(運営:グローバルウェイ)>