『egg』新編集長は21歳中卒ギャル「今年はパラパラを流行らせたい」
2014年に休刊となっていたギャルファッション誌『egg(エッグ)』(大洋図書)が、今年3月21日にウェブ上で復活しました。
新生『egg』編集長に就任した赤荻瞳さん(21歳)が若くして編集長の座についた経緯とは? その仕事観とは? 自身の過去を振り返りながら語ってもらいました。
ギャルとは「ファッション以上にマインド」
――今の『egg』を拝見したら、以前のギャルのイメージとは違い、かなりモデルさんが清楚な感じになったような印象を受けました。
赤荻:今の『egg』に載っている子たちが現代のリアルなギャルだと思います。年代ごとに「マンバ」「白リップ」「ガングロ」とかあると思うんですけど、いまはギャルの種類がすごい細分化されていて「肌白いのが好き!」とか「やっぱ黒肌っしょ」ってコもいますね。
金髪でいける学校も少なくなっちゃったんで、「校則厳しくてギャルになりたいけど黒髪じゃないと無理」っていうコに向けた黒髪ギャル企画っていうのもやっていきたいなって思います。新生『egg』はそういう「いろんなギャル」に向けたメディアです。
――そもそもギャルとはこういうもの、という定義ってあるんですか?
赤荻:ギャルこそが流行の最先端だと思うので、時代時代で「こういう見た目だとギャル」っていうのは違ってきます。ただ昔から変わらないのがマインドなんですよね。
私は「ギャル魂」って呼んでるんですけど、常に仲間を大事にする、新しいことが大好き、自分のやりたいこと、かわいい、イケてると思っていることを素直に表現しようとする姿勢がギャルっていうか。
――ギャルって見た目のことだけじゃなかったんですね。でもたまにギャルって呼ばれるのを嫌がる人もいませんか?
赤荻:「私はギャルじゃないし」みたいな人ですよね。いるいるー! 本当はギャルがやりたいのに恥ずかしくてみんなの前じゃできないんだとしたら、その人は“隠れギャル”です。
ギャルって目立つじゃないですか。SNSのおかげで自分を披露する場はたくさんあるけど、その分すぐ叩かれるし周りの目も気になるんですよね。そんなコが『egg』をきっかけにチャレンジしてみようと思ってくれたら、これほど嬉しいことはないです。
渋谷発の新しいコンテンツを作ってビッグになりたい
――ウェブ上で復活した『egg』の編集長にはどうやってなったのですか?
赤荻:19歳から渋谷のギャルサークルのつながりで広告代理店で働いていました。そこで『egg』が復活するかもという噂を耳にしたんです。復活を願ってきたファンの一人だったので、ソッコーで「ウチにやらせてください!」と立候補しました。渋谷で生きてきたリアルギャルとして、選んでいただきました。
――19歳から働いていたということは、高校卒業後すぐ社会人に?
赤荻:高校卒業してないんです! 中卒なんですよ(笑)。高校は1年間いたんですけど、その期間楽しみすぎて、もうやり切った感があったので辞めました。それから新しいことをやりたいと思って渋谷のギャルサークルの活動を始めた感じですね。
――本格的に渋谷のギャルになったわけですね。「新しいこと」って、具体的に何か考えていたんですか?
赤荻:渋谷で遊んでいるときに、漠然とですけど、「渋谷の若い子向けに何かコンテンツを作ってビッグになりてぇな!」って思っていたんですよ。
例えば今ってインスタグラムが流行っているじゃないですか。私はそのインスタを作った人になりたいと思っていて。『egg』編集長の話は、そういう自分の夢にもぴったり合っていましたね。本当に運が良かったです。