気づけば借金200万。パチンコ依存と職場ストレスの怖い関係
やむを得ず“消費者金融デビュー”へ
もともと多くはなかった貯金がパチンコを始めて3か月ほどで底をつき、途方に暮れていると、パチンコを勧めてきた先輩から「消費者金融でお金を借りれば」という悪魔のささやきが。
「先輩はすでに50万円の借金があったんです。それでもどこか余裕な雰囲気があって、身近な人が借金をしているというのを知ったせいか、特に抵抗もなく契約をしてしまいました」
消費者金融では年収の3分の1までの金額を借りることができるので、一気に残高が増えたような感覚に陥ってしまったそうです。パチンコの負けはパチンコで返そうと、再びギャンブラーな日々に戻ります。
「消費者金融の電話窓口はとにかく優しい口調で親切で、彼女が知らない借金が増えていっても、罪悪感も段々と薄れていきました」
ATMに行くもお金が下ろせない
「ある日パチンコに行く前にコンビニのATMでお金を下ろそうとしたら、借りることができる金額が『0』と表示されていたんです。当時は自分でもいくら借りているのか把握しておらず、そこでようやく借金が100万円まで膨れ上がっていたことを知りました」
自身の借金額を目の当たりにし、以降は昼食などを削って必死に節約に努めるも、段々と首が回らなくなっていきます。毎月、彼女に生活費を渡していたので、その他の給料は、ほぼすべてを返済に。しかし「今日こそ勝てるんじゃないか」と1000円だけパチンコを打ちに行くこともあったそうです。
しかし、自堕落な生活にピリオドを打たざるえない出来事が刻一刻と迫っていました。
「彼女と結婚の予定日が迫っていたので、借金がいくらあろうとそれを守らなければなりませんでした。返済ペースを上げるため、そもそもの収入を増やす必要性を感じて、仕事を変えることにしたんです」
幸いにも転職活動を始めてすぐに急な欠員が出ていた医療系の大手企業に転職が決まります。